入澤肇の発言 (国際問題に関する調査会)

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○入澤肇君 それは一つの見解だと思いますが、私は、日本の政府が行動を変えればそういう構想が実現するかというと、そう簡単じゃないと思うんです。
 今の御意見でも、信頼関係を構築するにはやっぱりお互いの交流が自由でなくちゃいけない。それから、特に人権の問題は、どこまでが問題提起として許されるかということはありますけれども、鎖国的な、閉鎖的な体制をとっている北朝鮮の皆さん方の御苦労ということについても、もう少しやっぱり赤裸々に我々は実情を知って問題にしてもいいんだと思うんですね。
 そういうふうなことは、内政不干渉という原則のもとで共同行動、共同責任の原則ということを打ち出すのであれば、ある程度それぞれの国の事情に応じた掘り下げた議論をして、その上で意見は意見の違いとして信頼を築くということが必要になってくると思うんです。一方的に我が国政府だけの態度を変更すれば一歩進めるということじゃ私はないと思う。それが一点。
 もう一つ。先ほど調査会長からの御発言で、調査会のあり方についても触れてもいいということでありましたので、ぜひお願いしたいんですけれども、中国問題等につきましても私はいろんな角度から議論をすべきじゃないかと。
 特に教科書問題。教科書問題は、一方的にいろんな批判もされているところがありますけれども、しかしこちらだって言うべきところはあるわけですね。何がいいかというのは相当議論してみなきゃわからないところもあります。国際社会における中国の位置づけの問題について、私どもは私どもなりに認識しておくことが必要じゃないかと思います。
 今も田先生がおっしゃった中国の農産物の供給問題というのは、これは食糧に対する、国民の食の発展過程の中で最大の輸入国になるのは間違いないんで、供給国として位置づけるということは歴史的にはかなり難しい、これからを見ましても。歴史的、沿革的な理由で難しい、技術的な理由でも難しいと私は見ておりますので、中国が世界の安全のために非常に大きな役割を持つし、非常に大きな意味を持つということを感じていますので、ぜひこの調査会で集中的に中国問題を議論していただけたらありがたいと思います。

発言情報

speech_id: 115114308X00620010418_028

発言者: 入澤肇

speaker_id: 13057

日付: 2001-04-18

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会