井上美代の発言 (国際問題に関する調査会)

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○井上美代君 共産党の井上美代でございます。
 私もほんの少しですが意見表明をしたいと思います。
 東アジアの安全保障及び我が国外交のあり方についてですが、私たちは外交について四つの転換を求めております。
 それは、第一に、紛争問題を解決する際には、軍事優先ではなく、話し合いによる平和解決を最優先させること。そして、国連憲章に定められた平和秩序を守ること。そして第二には、アジアに生きる国として、アメリカ外交偏重、そしてサミット外交偏重のあり方を正し、アジア外交を日本の外交の中心に据えるということ。それから第三に、アメリカであれ、どんな大国であれ、他国に対する追従外交ではなくて、日本国民の立場に立ち、道理によって世界に働きかける自主独立の外交を築くこと。そして第四に、侵略戦争と植民地支配への反省をアジア外交に取り組む大前提として内外に明瞭にするということ。この四つをもってやっております。
 紛争の平和的解決を最優先させるということに関連して、集団的自衛権行使が憲法に違反しないなどという見解が盛んに出されておりますが、この集団的な自衛権行使は憲法違反であるとともに、アメリカの日本周辺地域での紛争に日本を巻き込む危険なもので、絶対に認めることはできません。
 ことしになって米軍偵察機が中国の戦闘機と接触する事件が起こりました。仮に今後またこのような事件が起こったときに、中国と米国の紛争に発展することも否定できないと思います。仮にそのようなことが起こったとき、日米安保条約を結ぶ日本が周辺事態法を発動して、日本が米軍支援の行動に出ることもあり得ます。このようなことをするということは、日本がアメリカの戦争に協力することを意味します。
 私は、このようなことを考えたときに、憲法九条を完全に守り憲法を改正しないこと、周辺事態法を発動せず紛争の平和解決を目指すこと、そのためにも安保条約をなくすことだと思います。日米安保条約をなくし、日本が自主独立の外交を行うこと、このことが東アジアの平和のためにも重要なことだと思っております。
 最後に、森前首相の神の国発言がありました。また、小泉首相の靖国神社参拝表明、また誤った歴史評価を盛り込んだ教科書問題などを見ると、本当に日本政府が第二次大戦の反省をしているとは思うことができません。このような現実を見たとき、国連憲章の旧敵国条項を削除することには反対であることを改めて述べておきたいと思います。
 今後のことについても一言述べさせていただきます。
 国連や安全保障の問題、いろいろ参考人のお話も伺いましたけれども、国連一つをとってみましてもまだできなかった部分がたくさんあります。だから、その点について、今後国連についても安全保障関係につきましても、今までの参考人からさらに広げて、広い参考人の方々の意見を聞くことができればと思っておりますので、それをお願いしておきます。
 以上です。

発言情報

speech_id: 115114308X00720010523_018

発言者: 井上美代

speaker_id: 25482

日付: 2001-05-23

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会