小泉純一郎の発言 (本会議)

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○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 三重野議員にお答えいたします。
 初めに、日本社会が不安定にならないためには何が必要かとのお尋ねであります。
 大変難しい御質問で一言には言えませんが、やはり教育が重要ではないかと思っております。最近の相次ぐ痛ましい事件を踏まえまして、まず事の善悪、これをわきまえる心や命の大切さなどを学ぶという点で、突き詰めていけば教育というものが一番重要ではないかと思っております。教育改革を通じて、豊かな心を見失わない人を育てていくことに社会全体で取り組む必要があると思います。
 日本の社会の現状と今回の三法案の内容についてでありますが、望ましい社会とは、みずからの能力を生かし、生きがいを持ってそれぞれの立場でそれぞれの役割を発揮できる社会だと思います。そのために、そうしたやる気を持てるような教育を実現することが重要であります。
 こうした視点に立って、豊かな人間性の育成や多様な個性、才能を伸ばす教育を目指した教育改革関連法案を提出したところであり、今国会における成立に全力を尽くしたいと考えます。
 若年者の就職についてでありますが、若年者が適切な職業選択を行い充実した職業生活を送ることができるよう、積極的な就職支援や職業体験学習の導入促進など、職業意識を高めていくための取り組みを行うことが必要であり、今後とも、若年者が円滑に職業社会に移行できるようにするための環境整備に積極的に取り組んでまいります。
 豊かな体験が人を支えていくような環境を実現すべきというお尋ねでありますが、私の子供のころと現在とは環境もありようも大分変わってきております。私のころは、確かに学校で勉強して、後はもう遊ぶこと、だからこそトンボとりやセミとりに夢中になったんで、今、子供たちにたまにトンボとり、セミとりに行こうと言いますと、トンボとるの、セミとるの、怖くてさわれない、随分変わっているなと。私のころはプールなんかありませんでした。だから海で泳ぐしか仕方ない。野球場もサッカー場もないから原っぱで遊ぶしか仕方なかった。
 ところが、やっぱりだんだん環境も整備されまして、今はセミとりやトンボよりも、サッカーがしたいとか野球をしたいとか、プールで泳ぎたいとか、環境も違ってまいります。
 しかし、大事なことは、そういう環境の中でも子供たちが社会性や他人を思いやる心などを身につけ、豊かな人間性をはぐくんでいくためには、成長段階に応じてさまざまな私は体験活動を行うことが大変有意義だと思っております。
 中でも、公私相半ばする人間、つまり、みずから楽しむことができ、かつ、公のために尽くすことに喜びを感ずることができる人間を育てるためには、社会奉仕体験活動を行うことも重要であると思います。
 今回の法改正は、このような青少年の体験活動を促進していくことを目的としたものであり、政府としては青少年が豊かな体験活動が行えるような環境整備に努めてまいりたいと思います。
 残余の質問については、関係大臣から答弁させます。(拍手)
   〔国務大臣遠山敦子君登壇、拍手〕

発言情報

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発言者: 小泉純一郎

speaker_id: 9434

日付: 2001-06-15

院: 参議院

会議名: 本会議