森喜朗の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○内閣総理大臣(森喜朗君) 御答弁を申し上げます前に、今御議論ございましたように、二十四日の午後発生いたしました地震によりまして広島、愛媛両県におきまして亡くなられた方、その御遺族に対しまして心から哀悼の意を表したいと思います。また、被害に遭われた方々にも心からお見舞いを申し上げます。
政府といたしましては、先ほど伊吹担当大臣から詳細御報告を申し上げましたように、今後とも関係自治体と連携をとりつつ対応に万全を尽くしてまいりたい、このように考えております。
私とプーチン大統領は、昨年四月に初めて会談をいたしまして以来、この一年間で六回ばかりお目にかかったことになります。深い信頼関係を築き上げて率直な意見を交換してまいりました。二十五日のイルクーツクでの日ロ首脳会談では、こうした信頼関係に基づきまして、日ロ間の戦略的、地政学的な提携、幅広い経済協力、そして平和条約の締結という三つの課題を同時に進行させるため、プーチン大統領との間で率直かつ建設的なお話し合いをさせていただきました。
そのうち、平和条約締結問題につきましては、クラスノヤルスク合意に基づきまして二〇〇〇年末までに平和条約を締結すべく両国が全力を尽くした成果を総括いたしまして、今後の交渉の新たな出発点を設定すべく忌憚のない意見交換を行った結果、イルクーツク声明を発表いたしました。
具体的には、私はプーチン大統領との間で、五六年の日ソ共同宣言を交渉の出発点とし、その上で九三年の東京宣言、これに基づきまして四島の帰属の問題を解決することによって平和条約を締結すべきことを再確認いたしました。そして、これまでの交渉の姿を一応明確な形で総括をいたしたわけでございます。そして、あり得べき最も早い時点で平和条約締結へ向けた前進の具体的方向性を決定するということで一致を見た次第であります。
この困難な問題の解決の具体的な道筋は残念ながらまだ見えておりませんけれども、プーチン大統領は日本との関係の発展のために平和条約を締結するよう今後とも最大限の努力を惜しまないという強い意欲を示しておられました。私といたしましては、これまでに日ロ間で培われました信頼関係に基づいて、一日も早く平和条約を締結すべくさらに全力を尽くしてまいりたいと、このように考えております。