森喜朗の発言 (予算委員会)

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○内閣総理大臣(森喜朗君) これまでの紆余曲折というそういう形で表現していいかどうかわかりませんが、両国のそれぞれの解釈の変遷はやっぱりあったと思います。
 ですが、最近私がお目にかかって以来のことだけでもちょっと申し上げましても、例えば昨年の九月、正式に大統領がお見えになりました。そのとき、この五六年のことを認めるよということはいわゆる口頭でお話がございました。これを私どもとしては外に合意点として発表していいかということを申し上げましたら、文書にするのは少し待ってほしいということでございました。しかし、記者会見で私が述べることについては結構ですということでございましたから、いわゆる五六年のその宣言については、ロシアの大統領としては一応お認めになられたということだと思う。
 それが、今回の会談においては、これは両国政府の合意点としてきちっと明記しましょうということになったということは、確かにそれは四十五年前ということになりますけれども、しかし、ロシアの政府としては大変大きな私はやっぱり変化をされたものだというふうに思います。
 私も、きのう、るる一時間五十分、実はお話を申し上げまして、いろんなお話を伺いましたが、やはりこの間、NHKでメッセージをされましたものですね、私は、日本に対する大変温かいメッセージと。特に、あなたは勇気ある私は発言をされたということを申し上げましたが、その勇気ある発言というのは、プーチン大統領がむしろ自国の、ロシアの国民に向けて、五六年宣言というのはあるんだよ、そしてこれは国会で批准しているんだよと。したがって、国民は義務を負っていかなきゃいけないんだよということを、むしろ私は、ロシアの国民に向けて大統領はおっしゃったというような感じを、テレビを拝見しながら、そのことを感じたんです。
 きのう、そのことを私が申し上げたら、そのとおりなんだと。ですから、このことについては、ロシアの国民もやっぱりここをきちっと理解をして、そこから進んでいかなければならぬことだと、こう思うので、今回はこのことをしっかり合意として文書として交わしましょうと、こうおっしゃっていただきました。
 そういった意味で、確かに一つ一つ着実にそのことを積み上げながら、さらに今御指摘ございましたように、四島とどう関係あるのかということですが、いわゆる九三年の合意というのは、四島で一括、そしてそのことについての帰属を決めるんですよという我が日本の考え方に対して、ロシアもそれは合意をしているわけでありますから、ですから、まず五六年というものを認め、さらに九三年の合意というものをも一応基本的にはいわゆる了承しているということになっていけば大きな一つのやっぱり前進で、これからさらにそこからまた積み上げていくという、これはなかなか時間のかかることかもしれませんし、なかなか早急な形にはならぬと思いますが、さらに誠心誠意お話を進めていくことになるのではないかというふうに思います。

発言情報

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発言者: 森喜朗

speaker_id: 27194

日付: 2001-03-26

院: 参議院

会議名: 予算委員会