都築譲の発言 (憲法調査会)

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○都築委員 自由党の都築譲です。五分間の発言をお許しいただきたいと思います。
 この臨時国会からこの憲法調査会に参加させていただきまして、三回の参考人質疑と一回の地方公聴会質疑に参加させていただきました。この中で、二十一世紀の日本のあるべき姿についていろいろな御意見を承ったわけでありますが、国家の基本理念をあらわす憲法そのものが、既にもう二世代前の考え方に基づいている、そういったもので今の時代を縛っていいのかという指摘もいただいたわけであります。
 まさに、この五十六年間の戦後の歩みを考えてみますと、あの当時の、本当に平和を希求する日本の姿、そしてまた人権を尊重する姿、そしてまた民主主義、国民主権、こういったものを希求する姿が今の憲法に反映されていたんだろう、こう思うわけであります。
 しかし、その後の日本の目覚ましい発展、そして、そのために幾多の先人が果たしてこられた貢献を考えますと、今日の社会が果たしてこの憲法にふさわしい状況になっているのか、そしてまた、その憲法の理念が完全に発現されているのか、そして、これからの五十年、百年を考えたときに、今のこの憲法のあり方でいいのかということもまた深く考えざるを得ない御指摘をいただいた、このように考えております。
 また一方、憲法そのものは国家の基本法であるからそう簡単に変えることはできない、しかし、だからといって硬直的になってはいけないということで、憲法そのものは柔軟な解釈が可能である、こういうこともあったわけであります。しかし他方で、憲法の現在の規定と日本の現状の乖離が余りに大き過ぎては、果たして法規範を守るという国民の規範意識の観点からどうかという指摘もいただいたと思います。
 こういったことを考えますと、今こそ本当に、この国の現状、そしてまたこれから起こり得るべき日本の将来を真剣に考えて、この憲法調査会が新しい憲法をどのようにして国民が納得できる形で提示していくのか、真剣に、また広範な調査をこれからもお願いしたい、こんなふうに思うわけであります。
 私自身、個人的に、この十年間が失われた十年と言われておりますが、しかし、それでも相当に大きな変化があった、このように思っております。
 一つは、やはり何といっても、これほど豊かな社会を築き上げたのは、この日本の歴史の中でも初めてのことでありますし、また、世界の国々を見ても、これほど豊かな地域はめったに存在しない、こんなふうに思っております。もう一つは、急速に情報化が進展している現状の中で、さまざまな価値観、あるいはまた大人や子供の関係、人間と人間との関係、そういったものにも何か揺らぎが見えているような気がいたしております。そしてまた、三つ目は、実は米ソの冷戦構造の終結が、この十年間で、さまざまな地域紛争、宗教紛争、民族紛争、こういったものを逆に大きくクローズアップさせる効果を持っているのではないか、こんなふうにも思うわけであります。そしてもう一つ、日本に特有の大きな変化は、急速に少子化と高齢化が進んでいる、こういう状況があるわけでございます。
 こういった変化にしっかりとした対応をしていくことこそが今政治に求められており、そして、そのためにこの憲法がどういう役割を果たしていくのか、そういったことを真剣に考えていく必要がある、こんなふうに感じた次第でございます。
 各論については、また後ほど申し上げたいと思います。ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 都築譲

speaker_id: 12100

日付: 2001-12-06

院: 衆議院

会議名: 憲法調査会