今村雅弘の発言 (憲法調査会)
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○今村委員 自民党の今村雅弘でございます。
先ほど来、憲法改正の話が出ておりますが、私もそこら辺について若干述べさせていただきます。
この憲法、いろいろな議論があるわけでございますが、何といっても、戦後、大日本帝国憲法から新しい憲法と、もう二度と日本にこういう侵略戦争をやらせてはいけないとか、あるいは、そのもとになっている、まさに天皇をいただいた官僚制国家、そういったものを徹底的につぶして、まさに民権を主体とした国家につくりかえるということでつくられたわけでございます。
ただ、この憲法の中身を見てみますと、つくりも極めて戦後のバラックづくりみたいな感じもあって、あっちこっち継ぎはぎという要素も一つ見られているわけでございます。そういったものをもう一回、つくられた経緯をよく点検して、やはりおかしいところはおかしいと、継ぎはぎのところはきちんとすべきじゃないかということを一つ考えております。
それからもう一つは、そういう中で、やはり何といっても民主化という理念が極めて強く出てつくられている。それはそれで結構なわけでありますが、そういった理念はもうかなり達成されたんじゃないか。この達成度をここらである程度点検して、果たしてこのままでいいのかといったことを考えなければいけないんじゃないか。
例えば、一つには権利義務の関係でございますが、この憲法にはむしろ権利というものが、第十条以下、強く出てきているわけであります。しかし一方では、義務の関係は極めて薄い。
そして、これがいろいろな意味で、高齢化社会を迎えてくる中で、例えば、先ほど森岡先生も言われておりましたが、高齢化社会を迎えて親の面倒をだれが見るんですかと。確かに子供には権利はそれぞれ分けてありますけれども、では今度、親の面倒を見るのはどうするんだといったこと。これは、昔の家制度が旧体制のもとになっているということから、これを壊すということなんでしょうが、そういう意味では、むしろ今は、違う観点からこういった扶養義務をどうするかといったことも考えなければいけないというふうに思っております。
これは笑い話でありますけれども、とにかく子供を育てて、そして東京だ大阪だ、あるいは海外へも出ていく。残った子供が親の面倒を見るんだけれども、その中で、いつも顔を合わせると、感謝する面もあるんですけれども、ついつい愚痴を言うこともある。そうすると、たまに帰ってきた子供の方がむしろかわいいというようなこともあって、親の面倒を見ている子供が恵まれていないということがよくあるわけであります。
そういった意味で、やはり時代の変化をもっと取り入れて、これからの憲法改正に入れなきゃいけないんじゃないか。
特にまた大きな問題でございますが、非常にグローバル化ということが進んでおります。今やまさに、世界は、大きな地球の中に離れて国があるんじゃなくて、IT化時代の中で、一つの小さな集団の中にそれぞれの国がある。地球全体、ある意味では地球国家という中にそれぞれの国がある。まさに連邦国家を地球が形成しているわけでありますから、そういったものにふさわしい憲法の体制に変えなきゃいけないんじゃないかというふうに思っております。
そういう意味で、繰り返しますが、理念の達成度をもう一回点検する、そして、時代の変化に合わせて憲法の改正を進めていく、以上二点、ぜひ今後、真摯に検討すべきだと思います。
以上です。