小泉純一郎の発言 (本会議)

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○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 山口議員にお答えいたします。
 米軍等の軍事行動によってテロ根絶に向けて何か前進したのかとのお尋ねでございます。
 我が国としては、テロリズムと闘う米国等の行動を強く支持しておりますが、米国は、これまでの攻撃を通じて、今回のテロに関与しているとされるアルカーイダを支援するタリバンの防空能力及び全国的な命令指揮系統をおおむね壊滅させた旨、述べております。
 軍事行動に際し、とうとい人命が失われることは極めて残念であります。我が国としては、こうしたテロが二度と繰り返されることのないよう、今後とも、国際的なテロリズムの防止及び根絶に向け、米国を初めとする国際社会の取り組みに積極的かつ主体的に寄与していく考えであります。
 軍事攻撃への支援でなく、人道援助の実施を困難にしている空爆の中止こそ求めるべきではないかとのお尋ねです。
 先ほども申し上げたとおり、今回のテロは人類全体に対する極めて卑劣な許しがたい攻撃であり、我が国としては、このようなテロと断固として闘う米国等の行動を強く支持しているところであります。
 また、米国は、軍事行動開始当初より、困難な状況に置かれているアフガン人に対して人道的援助を与えることをその主要な目標に掲げています。実際、米国は、軍事行動と並行して人道救援作戦を継続しており、米軍による食料投下は既に八十五万食以上に達した旨発表しているものと承知しております。
 我が国としても、アフガニスタンに対して、その窮状にかんがみ、これまでも支援を実施してきたところであり、今後とも、現地の情勢等を踏まえ、関係国及び関係機関等とも協議の上、人道支援を行っていく考えであります。
 米国によるクラスター爆弾の使用についてのお尋ねであります。
 米国政府は、これまでも、民間人の犠牲を防ぐべく、注意深く目標を選定し、あらゆる努力を払って市民の巻き添えを防ぐよう努めている旨、繰り返し述べておりまして、当該爆弾の使用に関しても、目標に対して最も効果があるときに限って使用するとしております。
 米側からの自衛隊派遣の要請についてのお尋ねです。
 自衛隊の派遣については、米政府から要請はされておりません。いずれにせよ、自衛隊の派遣の時期、規模等については、我が国として主体的に判断すべく検討中であり、現時点において、具体的なお答えができる段階にはありません。
 自衛隊艦艇の派遣とテロ対策特別措置法及び憲法との関係についてのお尋ねです。
 情報収集のための自衛隊艦艇の派遣の時期、規模等については検討中であり、また、新法に基づきいかなる自衛隊の部隊を派遣するのかも今後検討していくものであることから、自衛隊艦艇の派遣について具体的にお答えできる段階にはありません。いずれにせよ、今後、艦艇を派遣する場合においても、憲法に抵触しない範囲内で実施することは当然であります。
 憲法尊重擁護義務についてのお尋ねであります。
 私は、内閣総理大臣として、憲法を遵守し、そして、その完全な実施に努力すべきことは当然であると考えます。しかしながら、憲法の議論をすべきでないという考えには賛成できません。憲法を遵守するということと憲法論議を大いにするということは、両立可能だと私は考えております。(拍手)
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発言情報

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発言者: 小泉純一郎

speaker_id: 9434

日付: 2001-10-30

院: 衆議院

会議名: 本会議