田中眞紀子の発言 (本会議)
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○国務大臣(田中眞紀子君) 川橋議員にお答え申し上げます。
アフガニスタンの情勢は依然として極めて流動的であり、北部同盟側が北部におけるタリバーン側最後の要衝クンドゥーズ市をほぼ制圧した模様である。その一方、タリバーンの本拠地でありますカンダハール及び同市周辺では依然として戦闘が継続していると承知いたしております。今後はカンダハールをめぐる攻防が焦点となるものと思われます。
また、アフガン和平をめぐっては、昨二十七日からドイツでブラヒミ特別代表やアフガン人の諸勢力によるアフガン各派代表者会合が開催されているところでありまして、その進展を注意深く注視いたしていくところでございます。
今回のパキスタン訪問の見解についてのお尋ねがございました。
私は、二十二日から二十七日までパキスタンを訪問させていただき、第一にムシャラフ大統領やサッタール外相等のパキスタン政府要人と会談し、UNHCRやユニセフの国際機関関係者との懇談、さらには我が国のNGOの関係者との意見交換、さらに難民キャンプの訪問という四つのやり方をとりまして、濃密な情報収集と意見交換を行うことができました。
ムシャラフ大統領、サッタール外務大臣、アジズ大蔵大臣、ハイダー内相等政府関係者との懇談におきましては、今後二年間程度にわたる三億ドルの無償資金協力等、我が国の追加的な経済支援を直接お伝えし、国際社会と結束してテロと闘うパキスタン政府に対する我が国の支援・協力姿勢を改めて表明いたしました。
従来よりパキスタン側から要請のあった債務救済につきましては、債務削減は困難でありますが、具体的な対応は今後検討していきたいという旨、説明をいたしました。また、パキスタンの民主化、軍縮・不拡散上の努力の継続を先方に強く要請し、あわせて、カシミール問題につきましても自制的対応を希望する旨、お伝えをいたしました。自衛隊艦船による被災民支援物資のカラチ港までの輸送につきましても御説明いたしました。
これに対しまして、ムシャラフ大統領より、緊急の経済支援及び追加的経済支援に対する深い感謝の意が表明され、また、CTBTを含む軍縮・不拡散問題及び民主化についての努力、及びカシミール問題への対応につき説明がありました。
アフガニスタン問題につきましては、国連の努力を強く支持していくということで意見の一致を見ました。また、パキスタン側より、来年一月我が国で開催予定のアフガニスタン復興支援閣僚級会合への参加の御希望がありましたのに対し、我が国としても基本的にパキスタンに参加していただきたい旨、お伝えいたしました。
また、グランディUNHCR地域調整官との間で今後のアフガン難民問題への対応につき意見交換を行ったほか、今後の難民支援等についての検討材料に資するため、シャムシャトゥー難民キャンプを訪問し、アフガン難民の現状を視察いたしました。
以上のように、今回のパキスタン訪問は、今後、現場の声をも踏まえた対パキスタン外交及びアフガニスタン和平・復興への取り組みを進めていく上で大きな意義があったと考えております。
我が国によるアフガン難民支援についてのお尋ねがございました。
アフガニスタン難民支援については、日本は、直ちに必要な緊急支援として、国際機関等を通じて関係国政府等とも連携をしつつ難民支援を行ってきておりまして、とりわけ難民の中でも多数を占めます女性及び子供への支援を重視する観点から、ユニセフを通じた支援も行ってきております。
長期にわたる自立支援としては、今後、帰還が進むと見込まれております難民が復興の過程に関与していくことが重要と考えます。難民の中で多数を占める女性及び子供に対する支援についても、引き続き重視していく考えでございます。
次に、報償費に関する会計検査院の検査結果に関するお尋ねでございますが、先般の会計検査院報告に指摘されましたような手続面等で適切を欠いた点が多々ありましたことは極めて遺憾でございます。会計検査院による内閣官房及び外務省に対する指摘を真摯に受けとめ、今後、報償費の執行を改善し、一層効率的、効果的なものとするよう最善の努力をいたします。
プール金問題に関するお尋ねでございます。
本件については、現在、最終的な調査を行っておりまして、今月中にその結果を御報告申し上げます。このような不適正な行為が行われていたことは極めて遺憾でございまして、外務省を代表して国民の皆様におわびを申し上げる次第でございます。
この問題に対する関係者の責任を明確にし、調査終了次第、プール金に関与した職員については、幹部も含めて厳正に処分いたします。また、費消したプール金の全額を職員が協力して国庫に返還する方向で努力中でございます。
外務省といたしましては、省員の公金の使用、管理に対する認識の甘さ、そしてプール金の発生を防止するためのチェック機能が著しく不十分であったということを反省しておりまして、職員の研修と調達の一元化、監察機能の整備、さらには予算執行上の手続の運用など、そうした実態の調査及び所要の改善を進めることを通じまして、納税者たる国民の皆様の期待にこたえ得る役所として再生するために最善の努力を行っていくことをお約束申し上げます。
以上です。(拍手)
〔国務大臣竹中平蔵君登壇、拍手〕