都築譲の発言 (議院運営委員会)
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○都築委員 自由党の都築譲です。
議員辞職勧告決議案に賛成の立場から意見の表明をいたしたいと思います。
本通常国会冒頭からの予算委員会の審議や、またその後の参考人質疑、証人喚問などを通じ、鈴木宗男君に関する数多くの疑惑が明らかにされ、国民の政治に対する信頼が大きく失墜させられました。それどころか、激しい憤りを巻き起こしております。それは、国政に参画する国会議員は、国民の利益を念頭に置き、清潔で公平を旨として職責を全うするとの期待がこっぱみじんに打ち砕かれたからでありまして、民主代表政治に携わる者として、罪万死に値すると言わざるを得ません。
本決議案に対し、議員の出処進退はみずからの判断にゆだねるべきであるとの意見もあります。
もともと国会議員は、みずから国民の立場に立ち、国民の声に素直に耳を傾け、みずからの良識を持って決断すべき姿勢を保持する人が選ばれるべきでありますが、時としてそのことを忘れてしまうとき、国民の声を同僚の議員が院の意思として明確に伝え、本人の決断を促すことが、衆議院に負託された国民の信託にこたえる道であるとも考えます。
また、今日の政党政治のもと、鈴木宗男君は自民党の北海道ブロック比例代表名簿一位で当選をしているのでありまして、本来なら、政党がみずからの倫理保持の観点から、離党を許すのではなく、除名などの適切な制裁を速やかにすべき事柄のように思われるのでありますが、そのようにならなかったことを考えれば、院としてこの勧告を行うことはますます意味を持つと思うのであります。
さらに、憲法等により保障された議員の身分の重さについても意見がございます。
戦前の軍部や特高警察のごとき苛烈な言論弾圧、思想、信条、宗教の抑圧に対し、たとえ少数といえども国民の声を代弁し、国民の立場に立って活動する政治家を守ることが国の将来、国民全体の利益に立つとの観点から現憲法に規定されているものであって、権力の側に立って、権力を私するがごとき政治家を守るためにあるのではない、このように私は思います。
また、何のために、だれのために国会議員になり活動しているのか。今日疑惑として取りざたされているさまざまな疑惑は、人間の尊厳、基本的人権の尊重、主権在民の政治と何かかかわりがありましょうか。
先日の同君の記者会見では、国会議員を目指した原点に返って、一から出直すとのことでありました。であればこそ、潔く議員を辞職し、一国民、一庶民の立場に戻って、沛然と屋根を打つ雨の音に耳を澄ますべきことを勧めるものであります。
以上が、本決議案に賛成する理由であります。