古賀一成の発言 (国土交通委員会)
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○古賀(一)委員 今大臣、国際化といいますか、あるいはグローバルな視点の中での東京でありましょうけれども、それの機能低下というかそういうものを指摘になりました。でも、私はそれだけではないんだろうと思うんですね。
本当に今問われているのは、後ほど申し上げますけれども、地方都市も含めた、もちろん大都市も入りますけれども、都市とは本当にいかにあるべきかというものを、超高齢化社会、超少子化社会を前に、やはり政府が、これからはこういう都市圏にし、都市の中心市街地はこういう機能を持った都市に集約していこうという大きな流れを言うべきときだと私は思うんですよ。今、国際化の中でのお話はよくわかります。しかし、それはもうごく一部だと思うんです。
それについて、まず大きく言えば、本当は過密過疎の問題があるんですよね。実は今度の法律の組み立て方というものは、国土の均衡ある発展という視点はここに全くないわけでありますけれども、本当は今それが問われている。その中で、都市圏はどうだ、地方も含めた都市はどうあるべきかという議論があるべきなのであります。
説明によると、いわゆる安全性、ゆとり、潤いに欠ける市街地があるではないか、既存経済ストックの陳腐化が進んでいるじゃないか、国際競争力の低下を憂える、少子高齢化社会への対応、そして中心市街地の空洞化がある、だからすぐに、この後に民間の創意工夫を使おう、協議、調整の透明性の確保を図ろう、時間リスクの軽減を図ろう、民間投資資金の誘導を図ろう、こうなっているんですけれども、我々国民が聞いて、ではどういう都市なんですかという、いわゆる住む人間、国民にとっての都市のイメージというのはまだここにないんですね。私は、民間資本が参画して積極的にやっていく上でも、むしろ政府がそういう都市の具体的な、国民にとってわかるビジョンというものをこの都市再生法を機にもっと強烈に発信することが、この法律のいわば魂が入るといいますか、そういうことにもつながると思うんです。それが結局、一部の地域を指定してここに民活を入れる、民間の創意工夫をする、都市計画をいわば白紙にするという手法で、その全体のシナリオがここに欠落しておるということが、大変もったいないというか、残念なんですね。
ただ、これは法律の組み立て方も絡んでくるんですけれども、今後民間ディベロッパーあるいは後ほど申し上げる地方自治体、地方自治体にこの法律は本当に使い勝手があると思わせるためにも、私は、この具体的姿というものをもっとはっきりと、むしろ前面に出していくべきだと思うんです。これは、ぜひ役所の方でというか、国土交通省の方で真剣に受けとめていただきたい、私はこう思います。
その中でもう一つ、ちょっと概念的なことでありますが、せっかくの機会なのでお聞かせいただきますけれども、都市の再生という概念を、法律の名前にも書いてあるわけでありますけれども、これはもう少し詳しくお聞かせをいただきたいと思います。
先ほど言いましたように、この法律から見る限り、都市の再生と言いながら、どうも大都市圏における一部地域を線引きして、ここについて高度な、容積率を緩和した、あるいはいろいろな規制を取っ払った、民間主導による町をつくる。ランドタワーがぼんと建って、そういうイメージでこの法律の組み立て方はとらえられるわけですけれども、それが都市の再生なんだろうかということを痛切に思うんです。
国民から見た今の都市問題、それはどういうことかといえば、私はこう思うんです。私も世界じゅうの都市を大分見ましたけれども、直径が百キロを優に超える都市というのは世界にないですよ。西は八王子か高尾かわかりませんけれども、あそこから都心を通って千葉からさらに向こうへ、東西に市街地が広がっております。南北もそうであります。
私は、そこで、いわゆる都市、本当の意味での都市のグランドデザイン、これから日本の都市あるいは大東京という都市圏はこう持っていくという長期シナリオを国が発しなかったから、結局、持ち家主義、持ち家を持っておかぬといかぬと。一方で土地神話もあった、一方で高度経済成長もあった。みんな結局家を買って、私も実は多摩地区に役人のころ買っていたのです、選挙で売っちゃいましたけれども。それで、その人たちが、三千万、五千万の借金をして、家を買ったのです。ここにもたくさんおられるんじゃないですか、役所の方で。その人たちが、今、まさかの低成長、まさかのリストラ、まさかの土地神話崩壊ということで、五千万借金して、実は五十になってまさかのリストラを受けた、四十代で受けた。こういう中で、持ち家主義がそれだけ広がった中で、実は今サラリーマンのとんでもない不安と、場合によっては現実化した不幸というものがあるんですね。
だから、これからの、とりわけ高齢化社会になるわけでありますから、むしろコンパクトな都市、そういうものに、賃貸住宅を中心に、五千万、六千万も借金せずに、将来も安心して、自分たちはライフステージに応じて賃貸が借りられるというような、そういう都市をつくっていくのだとか、そういう都市再生のダイナミックなイメージというものが私はこの際ぜひ必要だろうと思うんです。
そういう面で、私は、この法律は、哲学というか、あるいは理念というかストーリーというか、そういうものに欠けると思うんですが、その点、大臣、ひとつ改善の方向はございませんでしょうか。