扇千景の発言 (国土交通委員会)

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○扇国務大臣 私どもは、今回この法案を改正しますことによって、あらゆるところから英知を結集したつもりでございます。
 それは、今の日本の現状、古賀議員が指摘なさいましたように、一時、バブル期、余りにも土地が上がって、郊外にドーナツ現象で、持ち家制度というものがありましたから、これが理想でしたから、みんな近郊に家を持ち、土地つきの一軒家を取得した、それがあの当時の現象だったと思います。
 ところが、実際に住んでみると、通勤時間に一時間かかる、一時間半かかる。そして、都市の真ん中は高齢化社会で、御存じのとおり、二〇五〇年、女性の寿命を言っちゃ申しわけないですけれども、平均寿命が九十歳。しかも、地方へ行けば行くほど老齢化が進んでいる。そうすると、子供たちは会いに行くにも時間がかかる。ふだんは通勤時間に労力を費やす、家庭の団らんはない、そういう現象が二十世紀後半に固まって出てきたわけです。
 ただ、二十一世紀、年がかわりますと、みんなはそれに気がつき出して、通勤時間に労力をなくし、そして家庭団らんをなくし、高齢化時代に両親を見ることもできない、そういうことで、やはり日本に適した政策は必要である。そこで、住勤接近型、近いところに住んで、そして通勤距離分は節約して、仕事も家庭団らんも持てるようにしよう。しかも、あらゆるところにバブルの跡が残って虫食い状態になっている。それが安全ということに関しては大変不安定な時代になっている。覚えていらっしゃると思いますけれども、あの名古屋の集中豪雨がありました。都市に集中したために、あっという間に六千戸が水浸しになってしまった、生活機能が不能になった。そういうことを考えれば、交通整理をしなければいけない。
 一つ例を挙げますと、東京都の都市計画というものが昭和二十一年にできながら、今日まで五十年たってどれくらいできているかといったら、五五%しか達成できていないのですね。それでは、車の数と道路の整備と都市というものの通行の仕方、しかもこの飽和状態でドーナツ現象になりましたから、東京都内を通過する車、一五%はただ通過しているだけである。高速道路が込むのも、通過地点になっている。それは、都市計画とか近隣の衛星都市とのこのアクセスの引き方が時間がかかり過ぎている。あらゆることで、大都市も中都市も地方も、これが連携しない日本の構造になってしまった。それが現実である。
 そういう意味で、今見直して、そして、私はなぜ区画整理の特区にするかというのは、その中に、住まいの近くに、必ず老人ホームも、そして幼児の保育所も全部そのエリアの中に設置すること、そういうことを今回はしていきたい。働く女性も多くなります。今はそれらが、保育所は厚生省、何とかはと、みんな縦割りになっていて、そのエリアの中で許可が出ない。ですから、そういう意味で、今回はこういうことを——今までは、決めたことが、今都市計画を申しましたように、五十年かかってもできていないというのでは困る、スピードアップをしよう、そういうことで、あらゆることがあるので答え切れませんけれども、そういうことを基本に、今回は思い切った改革に手をつけて、今までは官が主導しましたけれども、民間の意見も入れていこう、そういうことで、金銭面だけではなくて、お互いの知恵を出し合うということが今回の基本になっているということでございます。

発言情報

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発言者: 扇千景

speaker_id: 27625

日付: 2002-03-15

院: 衆議院

会議名: 国土交通委員会