三井辨雄の発言 (本会議)

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○三井辨雄君 民主党の三井辨雄でございます。
 私は、民主党・無所属クラブを代表して、ただいま議題となりました健康保険法等の一部を改正する法律案及び健康増進法案について、法案の内容はもとより、森英介厚生労働委員長を初めとする与党三党の強行採決に対し、強く反対する立場から討論を行います。(拍手)
 先週六月十四日、厚生労働委員会が野党不在のまま開会されるという異常な状況の中で、自民、公明、保守の与党三党は、健保法など医療関連法案を強行採決する暴挙に出ました。
 委員会運営を公正中立に行うべき森英介厚生労働委員長の責任は、極めて重大であります。
 当日の速記録を見れば、森委員長の発言や採決部分は「聴取不能」となっております。正規の採決が行われていないのは、一目瞭然であります。国民の声に聞く耳を持たない厚生労働委員長、あなたの良心は痛んでないでしょうか。反対討論の冒頭に当たり、この点を厳しく指摘するものであります。
 さて、健保法など医療関連法案は、国民の健康や生活に直接影響する、大変重要な法案であります。まず、政府・与党は、改正内容を国民に対して丁寧に説明し、幅広く議論を深める基本的な責任があります。にもかかわらず、審議時間を何時間消化したとか、前回改正の審議時間は超えたなどと、ひたすら時計の針ばかりを気にして、十分に審議を尽くしてはおりません。
 二年前のきょう、六月二十一日を思い出してください。時あたかも総選挙の最終盤、二十一世紀の国政を担うべく、熱い熱いへ政治への思いを持って、激しく厳しい選挙戦を戦いました。
 私は、選挙戦を通じて、医療、福祉、介護の問題に真っ先に取り組み、利用者負担がふえないように何とか制度を変えたい、そう言い続けてまいりました。
 しかしながら、私が衆議院議員として初めて携わった法案は、皮肉にも、二年前の健保法、医療法改正でありました。そのときも、自民党中心の与党は、抜本的な改革案を示さないまま、高齢者にわかりにくい、負担増だけ押しつける改正案を強行採決したのであります。わずか二年前のことを既にお忘れでしょうか。
 なぜ、医療関連法案の国会審議で、こんな愚かなことが幾度となく繰り返されるのでしょうか。国会は真摯な議論をする場であります。一方的な審議の打ち切り、なりふり構わぬ強行採決、こうしたことがたびたび繰り返されると、国会審議が形骸化されるだけでなく、国会議員みずからが、民主主義を否定する、議会の自殺行為を犯しているのだということに与党は早く気づいていただきたいと思います。
 私は、民主党を初め野党が衆議院議長に申し入れたとおり、委員会採決の無効と撤回を要求し、与党に対し厳粛なる反省を求めるものでございます。(拍手)
 民主党は、政府案に対して、二つの議員立法を提案いたしました。一つは、患者の権利法案であります。真の医療制度改革への第一歩であります。また、失業者の医療保険負担を軽減する法案は、景気低迷、リストラの不安にあえぐ国民の生活安定と安心を担保することのできる、すぐれた緊急措置の法案であると自負しております。多くの国民から期待されている民主党の議員立法のさらなる審議、採決を強く求めるものであります。
 さて、政府案に反対する主な理由を申し述べます。
 反対する第一の理由は、今回の健保法まで、小泉総理が厚生大臣として行った九七年の改正、前回、二〇〇〇年の改正を含め、この五年間で三回も改正案を出していながら、すべて、医療の抜本改革を先送りし、患者、国民に負担増だけを押しつけてきた本末転倒の法案だからであります。
 この間、政府・与党では、改革失敗の反省もなく、同じことを繰り返し、もはや自民党政権に医療制度改革ができないことが明々白々となりました。即刻、私たちに政権の座を明け渡し、真に国民のための医療制度改革の実現を急がなければなりません。(拍手)
 反対する第二の理由は、小泉総理の言う、患者負担三割導入が抜本改革につながるという論理が、六十時間以上審議しても、一向に明らかにならない点であります。
 私の事務所には、いまだに、全国各地の患者さん、医療機関を初め、サラリーマンや高齢者の皆さんから、三割負担は納得できない、健保法は廃案にしてほしいという要請が次々と届いております。政府案が国民の理解を全く得ていないことを、はっきりと証明しているじゃありませんか。
 今回、健康増進法案も審議されましたが、まるで健保法の付録のような間に合わせの内容で、議論に値しないものであります。むしろ健康基本法的な、しっかりした法律を制定するべきではないでしょうか。
 小泉総理、あなたが改革を実現できる、万に一つの可能性があるとするなら、総理が昨年絶叫していたように、みずから自民党をぶっ壊し、解散・総選挙を断行して、従来の既得権益構造をなくすことであります。
 総理は、今回の法案提出に当たり、患者、保険者、医療機関に対して、三方一両損という言葉を繰り返し繰り返し使ってまいりました。これは、国民に対する痛みの強要であります。今や、小泉内閣の支持率は三十数%台まで凋落いたしました。あなたは、国民からもそっぽを向かれた四面楚歌の状態にあることをつけ加えて、健保法並びに医療関連法案に対する反対討論といたします。(拍手)

発言情報

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発言者: 三井辨雄

speaker_id: 4456

日付: 2002-06-21

院: 衆議院

会議名: 本会議