小泉純一郎の発言 (予算委員会)

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○小泉内閣総理大臣 いろいろな選挙制度においては、いい点、悪い点、長所、短所あると思います。
 私は、中選挙区だから自民党一党政権が続くとも思っていません。現に、中選挙区の場合で自由民主党が過半数を割ったことがあるのですけれども、野党が団結すれば反自民政権もできたのです。だから、中選挙区だから自民党が永久政権だとは限らない。小選挙区におきましても、これまた永久に一つの政党が単独政権になるとも思っていない。イギリスでもアメリカでも、単純小選挙区制だけれども政権交代があります。
 今行われております小選挙区比例代表並立制、衆議院の場合も、私がおかしいと思っているのは、小選挙区で落選した候補が何で比例で当選してくるのかなという点なんです。憲法には、両議院の議員は選挙された議員で構成されなきゃいけないと言っているのです。選挙されたということは、選挙で当選されてくることでしょう。有権者が落選と審判を下した人が何で当選してくるのかというのは、疑問に思いますよ。だから、これは私は憲法違反じゃないのかと言うんだけれども、全然受け付けてくれない。
 なおかつ、二位で落選した人が惜敗率で何とか当選してくるというのは、まだ少しはわかるような気がする。惜しいなと。ところが、二位の人は落選して、三位の人、四位の人が当選してくる。これは選挙区の人はわからないでしょう。こういう点は何とか直せないものかと思います。
 しかし、これは今の選挙制度、決まったわけですから。だから、私は、将来、首相公選というものも考えていいんじゃないか。その場合に、一院と二院、どう考えるか。一院、二院を廃止して、新たな審議会を設けて、そして、国会と国民から選ばれた首相の権限というものをどうするか、そういう点も考えていいだろうということで、今、私の私的諮問機関で、首相公選というものを実施した場合には具体的にどういうところを憲法で変えなきゃならないかというような、そういう案を出すように、今、一つの案を検討してもらっています。
 この問題におきましては、私は、まず、選挙制度というものは、国会議員全部にかかわってくるものでありますし、国民全体にかかわってくる大事な、民主主義制度の一つの大きな柱をなすものでありますので、より多くの、各政党の議論を待つほかないと思います。
 しかし、私は、現行制度で今やるというのだったらば定数是正というのが一番大事なものではないかということで、勧告も出ました、今の法律に基づいた選挙区画定審議会の案が出ました、これは尊重されなきゃならないでしょう。しかし、より抜本的に改正しようという議論もありますから、それを見守りながらも、結論が出ない限りは今の画定審議会の答申もやっちゃいけないということになると怠慢のそしりを免れませんから、期限をつけて、ある程度、結論が出ないんだったらば、その勧告を尊重して定数是正に向かった形で次の選挙をした方がいいな、そう思っているわけであります。定数是正といいますか、まず一票の格差是正というものについては真剣に取り組むべき問題だと思っております。

発言情報

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発言者: 小泉純一郎

speaker_id: 9434

日付: 2002-02-13

院: 衆議院

会議名: 予算委員会