石井一の発言 (予算委員会)
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○石井(一)委員 期待を持ちたいのですが、三つのあなたの最大のテーマ、これをやるんです、絶対これなんですとやって、国民すべてが注視していたが、今の話を聞いていると、小泉内閣がいつまで続くのか知らぬが、その間にどこまで進むだろう。まあ中期的、長期的な中に変わってくるんじゃないかなというふうに思います。
議論をもっともっとしたいのですが、私は、あなたが総裁選挙に立たれて、見事に総裁に就任をされた過程から、国会の中でいろいろ話しておられること、いわゆるこれが小泉の聖域なき構造改革だということ、たくさんあると思いますが、リストにしてきたんですよ。これ以外にもありますよ。しかし、思い当たるところをこういう形で書いた。
さて、これを大学生の通信簿といいますか、石井一教授が小泉純一郎という内閣の採点をしたんです。まことに失礼でありますが、この記録をひとつ後世にまで残しておいて見ていきたいというふうに思うんですがね。
Aというのは、完成してできたというのはないんだよ、これは全然。九カ月だからね。Bというのも、どうにもならぬ、一生懸命探してこの医療改革を挙げたんだけれどもね。なぜかというと、きのうから、来年四月にやる、三割負担にするなど言っている。我が党は三割には賛成しておりませんよ。しかしながら、総理の政治姿勢を、抜本改革もやるというのなら無理してBにした。しかし、坂口大臣のあの答弁なぞも見ておったりすると、これもやはりDかなと思い出した。しかし、大学教授として一つもBもやらぬというのは余りにもかわいそうでしょう、いかに悪い生徒でもね。だから、どれにしようかと思って困ったが、これは何だったらDに変えたい。何か別のものをBに挙げたい。国民の皆さんにひとつこの表を見ておいていただきたいと思います。
そこで、郵政民営化は努力しておるのでC。首相公選論は全然頭を上げていない、D。首都機能移転というのはこれまたどうにもならぬ、D。医療問題改革は、B改めD。道路公団の問題についても、いや、これ、ひっくり返るわね。三十年が五十年になるわ、おおよそどうにもなっていない。地方交付税といったって、格好は少しつけておるけれども、しかしながら問題は先送りされておる。
特殊法人の廃止、民営化、これは私、きのう少し石原さんに失礼なことを言ったかもわかりませんから、その反省も込めながら申し上げるんですけれども、七十七の特殊法人なんかというのは、もうみんな形を変えるだけで先送り。官僚の天下りとエリートのその地位というものを守り続け、天下りは何ぼしてもいい。独立行政法人と名前を変えるだけで、先送り。こういうことであって、一体庶民の、国民の気持ちはどうなるのかと思います。公務員制度の改革、景気と財政、不良債権等々、D、D。
国債三十兆円枠、これも努力したけれども、私はこれで、この国債三十兆円の枠で思い出すことは米百俵の話ですよ。長岡藩が米を食べずに後世へ残したというけれども、三十兆円枠では、NTTの株にしても何にしても、借金を先に残してそれを食べておるというんだから、米百俵の精神と逆じゃないか。一内閣一大臣制については、きのう述べたとおりであります。
聖域なき構造改革を唱えられる小泉内閣が、わずか九カ月ではありますが、大学生としてはこれは卒業できないな。留年確実という状態に今日あるということを私はあえて私の立場から主張しておきたいと思います。
この間、山崎幹事長が、ネバーギブアップ、ネバーギブアップ、ネバーギブアップと三回言われた。あなたもネバーギブアップと言われて、今度、川口大臣、相当英語のわかる方だと思うが、ネバーギブアップと言われたが、ネバーギブアップというのは、私、不思議に思って調べてみた。
ウィンストン・チャーチルが、第二次世界大戦のさなか、ドイツから激しい爆撃を受けるロンドンにおいて、学生が打ちひしがれ、そして倒れかかっておるところへ行ってそれを言った。三回言っただけではなしに、その後にいろいろ言っておる。とにかくあきらめずに生きてくれ、こういう悲惨な叫びなんですね。ネバーギブインという言葉を使っている。ギブインもギブアップも、イギリスとアメリカの英語の違いはそこにあるなと僕は思ったんだけれども、そういう言葉がそうじゃないんですが、最近、小泉内閣に対しては、国民よりの絶縁状、もう痛みも感動も要らない、こういう声が出てきておるわけであります。
どうか、聖域なき構造改革に対して、劣等生でなく、もう間もなく一年がやってまいります、立派な成績をおさめられますように御期待を込めて御要望いたしまして、私の質疑を終わらせていただきたいと思います。