山本一太の発言 (外交防衛委員会)
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○山本一太君 本日は、川口順子外務大臣に初めて御質問させていただく機会をちょうだいしました。初めてだからというわけではありませんけれども、まず最初に、与党の議員としてというよりも、一人の政治家として川口大臣を激励申し上げたいと思っております。
川口大臣の前任の田中眞紀子外務大臣は、ある意味では、日本の政治家としては極めて異例ですが、非常に強い発信力と圧倒的な存在感を持った方でした。その田中外務大臣の後任ということで、今のこの外務省をめぐる疑惑、この外務省改革に取り組まなければいけない、更には山積する内外の外交課題に取り組み、これを処理しなければいけないということ自体、私は大変なプレッシャーだというふうに考えております。
特に、この外務省をめぐる疑惑については、もう連日のように川口大臣が様々な委員会において野党側の追及や指摘を受けながら答弁を繰り返されている姿を見ながら、一言、御苦労さまですと申し上げようと思って今までおりました。恐らく、もしかすると、川口大臣の心の中にはある種のフラストレーションみたいなものがあるのかなというふうに感じております。
すなわち、今この外務省の疑惑、外務省改革に外務大臣としてほとんどの時間を取られていると、本業のいわゆる外交交渉とかあるいは主要国への訪問とか国際会議への出席とか、こういうことになかなかエネルギーを割けないということで、もしかするとかなりのフラストレーションを持っておられるのではないかというふうに推察をいたしますが、しかしながら、大臣ももちろんそういう意識でなさっていることと思いますけれども、この日本の外交に対する信頼を取り戻す、日本外交を再生するためにはやはり足元のインフラ、すなわち外務省を再生させるということが不可欠であると、こういう御認識に立って、是非辛抱強くこの外務省改革に取り組んでいただきたいと思います。
激務だとは思いますが、体調には是非気を付けて頑張っていただきたいと思います。
さて、今日は外務大臣を御慰労するというわけではありませんが、もう少し褒めさせていただきたいと思っています。別にお世辞を申し上げるわけではなくて、私が率直に感じたことを申し上げたいと思います。
川口大臣は、前職の環境庁長官のころから、例えば気候変動枠組み条約の締結国会議とかあるいは他の環境問題に対する交渉の場においても遺憾なくその能力を発揮をされたと。これは内外で高い評価を得たということは、これは間違いないというふうに考えております。
私は、質問をする前に、先ほど、戦後自由民主党ができてから、与党になって登場したいろんな外務大臣の顔を思い浮かべておりました。中には、英知といいますか知識の塊のような宮澤元総理のような方もいらっしゃいましたし、党の大物ということで、一つの派閥を率いて外務官僚をかなり手足のように使った安倍晋太郎外務大臣、今の安倍官房副長官のお父様に当たるわけですが、こういう方々もおられました。渡辺美智雄外務大臣も大変力のある大臣だったというふうに思います。
こういう方々を見ておりますと、どうもやはり、外務大臣の条件というのは、国際感覚があるとか国際的な知識があるとかあるいは語学ができるとかいうよりも、むしろ党内で外交政策をまとめる力があるか、政治家としての影響力がどのくらいあるかと、こういうところに力点が置かれていたような気がいたします。
しかしながら、私は、この二十一世紀の時代においては、外務大臣の本当の条件というものは、外務大臣自身にどれだけの国際感覚があって、国際的な知識があって、国際経済に精通していて、更には各国の首脳や外務大臣とちょうちょうはっしで英語で自らの言葉で外交交渉ができると、こういう資質の重要性がますます増してきていると思っております。
そういうことから考えますと、冷静に考えてみて、歴代外務大臣の中で英語力という点では恐らく川口大臣がランキングナンバーワンであることは私は間違いないというふうに思っております。
さて、そこで質問なんですが、大臣が就任早々、たしか二月の初め辺りだったと思いますけれども、その英語力を生かして何人かの外国の首脳に御連絡をされたという記事を拝見したことを覚えております。最も印象に残っているのがアメリカのパウエル国務長官、更にたしか韓国の外相とも電話で話されたという記憶がございますし、大物大使として赴任をしたベーカー駐日大使とも電話で早速会談をされたということを覚えております。
私が非常に注目をしておりますのは、大臣が就任早々アメリカのパウエル国務長官に電話をされたと。その中で、ブッシュ大統領の訪日、少し結局延びてしまったわけですが、ブッシュ訪日をにらんで日米の連携を強めていこうということを合意をされて、特にパウエル国務長官の方から電話で川口大臣との個人的な関係を強めたいと、ついては何かあるときは朝でも昼でも夜でもいいと、いつでも電話をしてくださいというふうに言われたということを大変私は注目をしております。
私は、これからの外務大臣の仕事というのは、日本にとって大事な主要国あるいは外交的な問題がある国の外務大臣といかに個人的な信頼関係を作りタイムリーに情報交換をして、それを場合によっては総理に上げて外交政策に生かしていくか、この点が非常に重要だというふうに考えております。
ついては、外務大臣が就任早々に作られたこのパウエル長官との関係、これを川口ホットラインというふうに宣伝をされたらいいと思うんですけれども、こういうものをアメリカ、韓国だけでなく、中国とかあるいは中近東とかアフリカとかアジアとか、こういうところに是非広げていっていただきたいと思っておりますが、この川口ホットラインの拡充強化について、大臣の意気込みをまず伺いたいと思います。