山本一太の発言 (外交防衛委員会)

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○山本一太君 大変心強いお言葉として受け止めさせていただきました。
 特に、大臣、パウエル国務長官については、実質的にはもう三回も四回もお話をされているということではあるんですが、パウエルさん、忙しい方ですから、一週間に一度というのは無理かもしれませんが、例えば一カ月に一度でもいいと思うんですね。特にその内容について一々公表する必要もないと思いますが、できればこの川口・パウエルホットラインは、例えば毎月、何曜日の何時から何時までというふうに定期的に決めて御連絡を作るような是非システムを構築をしていただきたいと思いますし、そのことを検討いただきたいと思っています。今日、後ほど御質問をさせていただく中谷防衛庁長官についても、是非ラムズフェルド国防長官と同じような関係を作っていただきたいということも一言申し添えさせていただきたいと思います。
 さて、川口大臣、私は大臣を非常に応援している立場ではありますが、外務省改革については、現在のこの改革の方針についていささか不満を持っておりまして、この点については、多少厳しい見方かもしれませんが、私が思っていることを率直に今日は大臣にぶつけさせていただきたいと思っております。
 大臣、ここに週刊文春という雑誌がございます。三月七日号なんですけれども、実は、この週刊文春の三月七日号の中に私が書いた外務省改革の提言、四ページ掲載をされております。私は、この四ページという枠を私に与えてくれた、しかも外務省改革について是非発信してほしいと言ってくれたこの文春の編集長には大変感謝はしておりますが、しかしながら、ちょっとタイトルが極めてちょっとセンセーショナルなものになってしまいまして、山本元外務政務次官、告発提言なんてなってしまったわけなんですけれども、内容は、読んでいただいたかどうかわかりませんが、かなりまじめに書いたつもりですし、細かいところまでは触れておりませんが、ここに私の外務省改革に対する大きな指針、こういうものは全部含めたつもりでおります。
 この文春の記事の中でも触れたんですけれども、私は、川口大臣が先般出された十の改革方針、これはこれで評価をしたいと思っております。例えば、本省の局長、主要国の大使に至るまで民間の登用を含めて人材の活用というものを図っていこうということをおっしゃっていたり、あるいはその人事については第三者機関を設けてある程度目標を定めてやろうということを検討されるというお話があったり、あるいは機密費の問題で明らかになった会計処理の不透明なシステムについては外部から公認会計士の力をかりて全公館の査察をするというアイデアも出されて、こういう発想は恐らく外務省自身にはないだろうと、これは川口大臣の御自分の発想であるというふうに私は直観的に思いました。
 しかしながら、大臣、例えばこの川口大臣のこの改革が、霞が関あるいは永田町の意識からいくとかなり大胆なものであっても、残念ながら世間、いわゆる世論との間には依然として認識に大きな乖離があるということは是非分かっていただきたいと思います。
 私は、政治家ですから毎週地元に帰ります。七十市町村それぞれ後援会がありますので、四月からまた一年掛けてずっと国政報告をやっていきます。こんな選挙戦略を大臣に話す必要もないんですけれども、その毎週何百人と会う方々から外務省の問題についていろいろ質問が出るようになりました。私がその中で感じていることは、今回の一連のスキャンダル、外務省の疑惑が生み出した国民の中の外交に対する不信、外務省に対する怒りというものは、恐らく我々の想像を超えて広く深く広がっているということなんだと思います。
 私は、外務省の中には、きつい言い方ですが、腐ったリンゴがあるということが分かりましたし、外務省の体質にも問題があると思います。しかしながら、一年弱政務次官をやる中で、それは、中には本当にまじめに使命感を持って頑張っている外務官僚もおりますし、安月給で夜中の三時まで日韓関係をどうしようとか、国連の安保理入りを何とかしようと思ってやっている課長や首席もいるということを分かっております。しかしながら、そういう方々が本当にフレッシュスタートを切るためには、この記事の中でも書いたんですが、外務省を一回ぶっつぶして、ぶっつぶしてという言い方はよくありませんでした、壊して、解体して、もう一回新しい組織として生み出すぐらいの発想の転換がなければ、私は外務省はフレッシュスタートは切れないというふうに考えております。
 それを前提に最初の質問をさせていただきたいと思うんですが、川口改革の目玉の大きな柱の一つに政治家からの不当な圧力を排除すると、外交政策の決定のプロセスの中で政治の不当な圧力を排除するという点があります。これについてはいろいろ議論があるところですが、この鈴木宗男代議士をめぐる様々なスキャンダルで明らかになった、外務省の報告の中でもはっきり明言をしている政と官の異常な関係、この反省に基づいてのことですから自然な流れかとは思いますが、私は、これは非常に気を付けて取り扱わなければいけない問題だと思っています。それは、議院内閣制のこの日本のシステムにおいて、政と官はやはり健全な関係で接触を図っていくということがナチュラルだと思うからです。
 まず第一にお聞きしたいのは、川口大臣の打ち出したこの改革の中の不当な圧力、政治家からの不当な圧力というのをどう御自分の中で定義をされるのか、健全な圧力といいますか、健全な働き掛けというものがあるとすればそれはどういうものなのか、大臣の所感を伺いたいと思います。

発言情報

speech_id: 115413950X00220020319_006

発言者: 山本一太

speaker_id: 17573

日付: 2002-03-19

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会