山本一太の発言 (外交防衛委員会)
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○山本一太君 大臣がおっしゃるとおり、この政治の圧力をどう見るか、政治の官に対する働き掛けというものをどう見るかというのは極めて難しい問題であると思いますし、おっしゃるとおり、十分な議論を尽くして方法を模索していくということが正しい方向性だと思います。
私は、個人的に言いますと、大臣、外交政策について言えば、政治家が議員としての立場からいろいろ意見を言っていくということは極めて健全だと思っております。それが今回疑惑の対象になっているように、個人の利権とか利得に結び付いたという疑惑を持たれることはいけないのであって、政治家がその外務省のやり方あるいは外交政策についてきちんと意見を言うというのは健全なプロセスだと思っております。我々は、正に直接有権者と接する、現場を見る、彼らの声を聞くという立場にあります。さらに、幾ら有能な官僚であっても、どちらかといえば考え方の中に省益優先というものがありますので、そういう意味からいけば、政治家はより広い視野でこの外交政策についても提言ができるというふうに考えております。
一つ、大変手前みそになりますが、私、外務政務次官になる前にずっとODAの関係に携わっておりました。いろんな委員会でもそうですし、政治家になる前もJICAや国連開発計画の仕事でODAに携わったわけなんですが、政務次官になる前に、あるとき外務官僚の方に来ていただいて一つの提言をしました。ODAを見に行くのは大体政府の予算で有識者とか偉い先生とかジャーナリストとかそういう人たちばっかりじゃないかと、むしろ、日常生活をしている、特に外交から縁遠いところにある、例えば商店を経営して頑張っている女性とかあるいは学校の先生とか、あるいは農家の二代目とか、そういう人たちにODAを見てもらったらどうかということで、一枚のペーパーを作りまして、それを一つのアイデアとして働き掛けました。それが今、このODA民間モニターという制度になっております。
大変僣越ですが、これは私の提言からできた制度だというふうに思っておりますし、今まで、政治家としては大変微力ですが、自分がやってきた中で最も意味のある仕事の一つだというふうにも思っておりますので、是非この議論の中で、政の官に対する、特に外交政策に対する個々の議員の健全な働き掛けを阻害しないような形での議論をお願いしたいと思います。
それに関連して、今のその外務大臣のおっしゃった方針にのっとって、今、外務省内で検討が進んでいると聞いておりますが、政治家が、国会議員が外務省に働き掛けたことについては基本的にこれを記録、メモとして残すと、そしてこれを情報公開の対象にするということについて既に外務省内で検討が始まっているというふうにお聞きをしております。私は、これもおてんとうさまの下で、つまり開かれたプロセスの下で政と官が健全にかかわるという点においては正しい流れかとは思いますが、この政治家の働き掛け、政治家と官僚の打合せというものをメモに残すということについても、これは十分考えなければいけないというふうに思います。
例えば、それをメモに残すということであれば、そのメモの信憑性といいますか信頼性を高めるためには、原則的にはそれを、その話を持ち掛けた政治家とそれを受けた官僚の間できちっとチェックした上でメモを出さなければいけない。ただし、そうしたら都合の悪いことは削られるかもしれません。同時に、道端で話した会話まで全部メモに取るのか、どういう基準でメモに残すのか、あるいは政治家と官僚が話し合った問題の中でも恐らく国益や国家機密に関することもあると思います。そのときにどういう基準でこれを公開していくのか、その基準ということについてどういう検討をなさっているのか、是非大臣にお聞きしたいと思います。