高野博師の発言 (国際問題に関する調査会)

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○高野博師君 中東政策について二、三お伺いしたいと思うんですが、一つは、イラン政策、川口大臣が近々イランに行かれるということなんですが、イランに行かれて日本の立場というか、これは例えば悪の枢軸というアメリカが決め付けをしているんですが、日本はどういうスタンスで、そしてイランとの関係はどうしようとするのか、これについてちょっとお伺いしたいと思うんですが。
 私は、今、反米とか反グローバル化というようなお話がありましたが、アメリカの対中東政策、これはアメリカの外交政策の基本にかかわるんですが、そこに問題があるんではないかと思うんですが、例えばもうすべてにアメリカは国益を優先する、あるいは二元論的な考え方、善か悪か、テロリストかテロリストでないか、敵か味方かと、そういう峻別をするところがある。そして、力の論理というかパワーポリティックス、そして米国の価値観を押し付ける。
 これは正に自由、民主主義といっても、これはアメリカ型の民主主義、イラン型のような民主主義は認めない。市場原理、こういうところがあって、そしてまた中東について言えばユダヤ・ロビーというのが背景にある、軍需産業もあるし、強大な軍事力を持っている。こういうものが基本としてベースにあって中東政策をやっていると。したがって、僕は、パレスチナ問題についてもアフガンの復興についても、アメリカの責任は極めて重大だ、こう思っているんですが、日本がそれじゃどうするかということなんですが。
 一つ、もし分かったら教えてもらいたいんですが、アフガンのカルザイ議長がどういう経緯で出てきたのか、どういう出身の人間なのか。
 僕はちょっと物の本で見たのは、石油会社ユノカルのコンサルタントをやっていたと。このユノカルという会社とサウジのある会社がアフガンにパイプラインを敷くという計画がずっとあって、そのコンサルトをやっていた人間がカルザイだ、したがって彼はアフガンのどの民族もあるいは何の利益も代弁していない、こう言われているんですが、この辺は本当なのかどうか。
 そうすると、アフガンが復興成って安定したら必ずパイプラインを敷いてくるんだろうと。これはもう正にアメリカの国益というか、アメリカのエネルギー戦略というのがあるわけなんですが、そういうことが背景にあるとすると、これはちょっと日本としてもきちんと考えなくちゃいかぬではないかなと私は思うんですが、その辺どう思っているのか。
 それから、テロの問題なんですが、九・一一の後、テロ対策は国際的な協力の下にやっているんですが、そもそもテロとは何か、テロリストとは何かという定義が国連でもできていない。
 そうすると、このテロという、テロリストという、いったん決め付けられるともう問答無用だと。相手の存在もすべて否定される、人権もない、ジュネーブ条約の適用もない。これはもう捕まったら、テロリストのおそれがあるというだけでカリブ海の島に流されちゃう。これ人権問題もあるだろう。これは下手をすると魔女狩り的なアメリカの行動につながらないかと私は懸念を持っているんですが、その辺はどういうふうに見ているのか。
 そして、カリブ海あるいは中央アジアの膨大な石油、ガス資源があるんですが、日本のプレゼンスが弱い。そういう意味での日本の外交戦略が僕は見えないんではないか、こう思うんですが、その辺についてはどういう考え方で外交をやっているのか。ちょっとまとまりませんが、まずお伺いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 高野博師

speaker_id: 15245

日付: 2002-04-24

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会