西銘順志郎の発言 (国際問題に関する調査会)
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○西銘順志郎君 自由民主党の西銘順志郎でございます。
今日は、イスラム世界と日本の対応についてこれまでずっと勉強してきたわけでありますけれども、そういうことについての意見の発表をしなさいということでございますので、感想を述べさせていただきたいというふうに思います。
この調査会、参議院の調査会ができて六期目になるようでございます。既に十五年以上の実績があるようでございまして、関谷会長はいつも、この参議院の調査会について大変すばらしい調査会があるなというような話をよく聞かせていただいておるわけであります。
私も、参議院に当選した去年の初めのころ、七月の末に当選して、八月の初めごろにこの調査会の国連の報告書というものを読ませていただいたことがあります。国連本部を是非沖縄に誘致したいという、そういうような意見等も選挙中にございまして、そういうものを読ませていただいたわけであります。大変すばらしい報告書だったというふうに思いました。
これからは、「新しい共存の時代における日本の役割」というこのテーマについて、まず最初に、イスラム世界と日本の対応について幅広く重点的な調査を行ったというふうに思います。
二十世紀は戦争の世紀とも言われまして、二度にわたるあの世界大戦を経験したわけであります。このような反省の上に立って国際連合ができたわけでありますが、しかしながら、安保理を中心とした国連システムも米ソの対立によって機能をしないというような状態に陥ったわけであります。むしろ代理戦争の形を取って紛争が世界各地で発生をしたというふうに理解した方がいいんじゃないのかなと思うわけであります。
こういうような米ソ両大国を軸とする冷戦がやがて終結をするわけでありますけれども、このポスト冷戦の世界情勢についていろんな研究や予測が相次いで行われたわけでありますけれども、その中で、領土あるいは民族、宗教等、様々な要因に基づく地域紛争が多発するんではないかというふうに指摘をされたわけでありますけれども、不幸にしてこの予測は的中をしたというような現状ではないかというふうに思います。
冷戦の終結は、世界の人々に平和の配当といいますか、そういうものの期待を抱かせたわけでありますけれども、先ほど申し上げましたように、民族、宗教に起因するような国内や国家間の紛争が多発をし、多くの難民や避難民が発生をしたわけであります。また、テロや国際組織犯罪、地球環境の悪化あるいは感染症の蔓延、人権抑圧など、二十一世紀を迎えた国際社会は国家単位では対処できないような様々な問題に直面をしているというふうに理解をするわけであります。
そういうような冷戦の時代には顕在化しなかった諸問題に対しまして、国際社会が力を合わせて敢然と立ち向かう必要があるというふうに思います。そういう意味で、新しい共存を求めていく取組が必要になってくるんではないかというふうに思うわけであります。
私は沖縄の出身でありますけれども、第二次の世界大戦の末期に、これは御承知のとおり、鉄の暴風とも称されるような本当に激しい悲惨な地上戦を経験をしたわけであります。敗戦後、二十七か年間はまた米軍の統治というような異常な事態に置かれたのも事実でございます。去った五月十五日をもって復帰して三十年を経過をしたわけでありますが、この間、米軍基地は、依然として在日米軍の七五%が沖縄に存在をしているんだというようなことでございまして、是非、日本国民の皆さんにもこういうことを理解をしていただきたいというふうにお願いを申し上げる次第であります。
米軍基地は、やはり沖縄から、ベトナム戦争あるいは湾岸戦争の際にも中東への中継基地になったというのもまた事実でございます。そういう意味で、沖縄の県民は平和というものを大変大事にするわけでございまして、また、その平和と共存をしていくためには、相手国のいろんな文化を知り、それを独自に発展させていく知恵というものを歴史的にも持っているんではないかなというふうに思うわけであります。
今回、そういう意味で、イスラム世界の勉強をさせていただいたわけであります。アラビア半島に生まれたイスラムが砂漠や海を越えて東南アジアまで広がり、交易範囲というのはもう北アフリカからインド洋、南シナ海まで及んだことを勉強させていただきました。また、イスラム教はユダヤ教あるいはキリスト教とは同根の宗教であり一神教でありますが、参考人の先生方のお話をお伺いしてみると、イスラムを基調としながらもその文化は極めて多様性を持っており、アジア的な側面もあるということを知ったわけでございます。
以上、感想のようなものを述べさせていただきましたけれども、先生方のお話の中で、特に私どもも質問をさせていただいたわけでありますが、そういうことについて少し意見を言わせていただきたいというふうに思います。
まず第一は、これはイスラムに限らないわけでありますけれども、腰を据えた地域研究の重要性についてであります。
清水参考人から、中央アジアにおけるフランスの地域研究の例が紹介が出されたわけであります。我が国の大学や研究機関においても現地のフィールドワークを含めた地域研究を継続して行うためには何が不足しているのか、いろんな壁を取っ払って、機構改革も含めて真剣に検討する必要があるんではないかということを意見を言わせていただいたわけであります。
また、こういうせっかくの研究成果が我が国の内外の政策に十分反映されていないんではないかというようなことも言わせていただいたわけでありまして、そういうような改善を、しっかりと改善に努めるべきではないかというふうに思うわけであります。
また、沖縄の出身ということで、特別委員会、沖縄と北方領土の方の佐藤委員長の下にも属させていただいているわけでありますが、平山参考人の方から北方領土にかかわる問題についても御意見等を聞かせていただいたわけであります。日本はもっと大きな声で、パレスチナ問題あるいはイスラエルの問題についても声を大にして発するべきではないかというような意見がございました。日本は、そういうことで、北方領土の問題についても占領とか併合は認めないというような立場で発言をすべきだというような意見を聞かせていただいたわけであります。我が沖縄は、アメリカの施政権の中から復帰をして三十年を迎えたわけでありますけれども、北方領土は依然としてロシアに占拠をされているというような状況等も現実にあるわけでございます。
最後になりますが、イスラムの勉強をさせていただいたわけでありますけれども、この一年間は中東、中央アジアというものについて調査をさせていただいたわけであります。我が国と最も関係の深いインドネシア、あるいはまたマレーシア、パキスタン等々の国についても勉強をさせていただければということでお願いを申し上げて、意見発表とさせていただきます。