木俣佳丈の発言 (国際問題に関する調査会)
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○木俣佳丈君 いろいろ御意見を伺いながら来たんですが、イスラムというのをまとめて話していいのかなと。先ほどのイランの話もあったんですが、イスラム世界というのをまとめて話すというのは結構なかなか難しいのかなというような、私、印象を持ち続けております。一まとまりでイスラムの人たちはというような言い方で本当にいいのかなというような印象を持つものであります。
ただ、そうはいっても、あえて例えば米国流、アメリカ流に言えば、今テロを根絶やしにするこの戦いというのは二十年続くという覚悟でやっているということを聞きます。これはどういうことかというと、要するにイスラム教を信じる、国教とするような国々が民主化されていないということで、何度も何度もそこで和解をさせてもすぐに独裁的な親分が出て、その親分同士が戦いを起こすと。そして、その場所が先ほど来からお話に出ているような、天はイスラムに何も与えなかったけれども唯一油を与えたという、資源のある国であるということであります。ですから、民主化をどういうふうにさしていったらいいかということを日本はやはりもっと真剣に考えるべきだというふうに思うのが一つと。
それから、とはいっても、例えばイスラムが原因で、イスラム教を信じる国が原因で起きているいろいろ紛争がありますが。例えば先般もインドへ行きました。カシミールの問題でもまた激化しております、パキスタンとの。それから、PLO、イスラエルの問題もありますけれども。どうも、ある意味でカシミールの問題は、ちょっとこれ間違えるといけませんけれども、ある意味でちょっと、その紛争を起こすことで双方の利益を生じていると、インドとパキスタンにおいてはやらせであるというような意見さえある。さらに、PLO、イスラエルの話もありますけれども、余りにもPLOというのを甘やかし過ぎたと。アラファトは、これはイスラエルのムネオと言われておりまして、利権の配分に生きている人間であります。ですから、そういう意味で、訳の分からない紛争に日本が余りにも首を突っ込むというのは非常に僕は良くないと。
で、何を守るべきかと。先ほど藁科先生からありましたように、例えば資源のルート、例えばシーレーンとか、こういったところに位置するような、又はそこに影響を与えるような紛争であったり、そういう国をどのように民主化さして、安全裏に、ここ、まあ当面二十年と考えてください。二十年はシーレーン、要するにそういう国を何とか紛争が起きない、つまりは日本の、我が国の安全又は安全保障に影響が及ばないような国にしていくかということに絞っていろんな工作をしていく、又は外交努力をしていく、又は安全保障の政策をしていくということは私は非常に大事であると。ただ、そういったところがどうも見えないということが私は日本の外交の最悪なところではないかというふうに思うんですね。
米国は、例えば中国がぬきんでて出てこようとすれば、日米、そして最近はロシアはアメリカなしでは治安も維持できないというそういう国になっておりまして、日米、ロシア、インドと組んで中国を挟もうと、こういうような動きをしたり、はたまた、私がそうかなと思って見れば、いやそうではなくて、日中、パキスタン、ロシアでインドを挟んでいこうと、こういう多元的な外交を繰り広げておりまして、日本は、やはり今の外交インフラから、又は人材も含めて考えた場合に、ここまでは到底できないということから考えますと、先ほど二点目に申し上げましたように、例えばイスラムということであれば、ちょうどシーレーンのところに位置する諸国がございますので、こういったところに絞って地道にそういうところと外交を繰り広げると、こういうことに集約するべきではないかということが私の意見でございます。
以上です。