竹中平蔵の発言 (本会議)
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○国務大臣(竹中平蔵君) 峰崎議員からは四点質問をいただいております。
第一は、第二次補正予算の執行により日本の経済は立ち直るかというお尋ねであります。
政府としては、この補正予算によりまして、御承知のように四・一兆円程度の事業規模を確保したいとしております。これは、我々の試算によりますと、GDPを年間ベースで〇・九%程度押し上げる効果を持つというふうに考えております。
これだけで経済が立ち直るかどうかという御質問でございましたら、これだけで立ち直るものではもちろんございません。これは、我慢強く構造改革をしっかりと推し進めていかない限り経済は立ち直らないわけでありますけれども、デフレスパイラルを回避するため、今回の措置によりまして経済立ち直りの重要なきっかけをつかみたい、是非そういうものにしたいというふうに考えております。
第二の質問は、プライマリーバランスの黒字化についてのお尋ねでございます。
改革と経済財政の中期展望によりましては、二〇一〇年代初頭にプライマリーバランスを黒字化するということは可能であるというふうに考えております。
その道筋についてでありますけれども、黒字化に向けた過程で、配分の重点化、諸制度の改革、事務事業の効率化、PFIの活用、これら様々ないわゆる財政構造改革を推進する、そうした財政構造の改革と民間需要主導の着実な経済成長が相まって、この最終年度、計画の最終、展望の最終年度であります二〇〇六年度には、現状GDP比四・三%ありますプライマリーバランスの赤字、プライマリーの赤字を半分程度にするというふうに考えている。さらに、その後も同程度の改善努力を努めて民需の着実な経済成長等を継続することができれば、二〇一〇年ごろの初頭にこのバランスを黒字化する。結果的には、十年間で毎年GDP比〇・四%程度の改善をしなけりゃいけない。これは大変厳しいものではあると認識しておりますが、諸外国の例から見る限り、毎年GDP比〇・四%程度の改善を進めていくという、そういう努力を重ねてプライマリーバランスを回復するということは、これは諸外国の例から見る限り可能であるというふうに認識しているわけであります。
経済戦略会議のシナリオはなぜ実現しなかったのかというお尋ねでございます。
当時の戦略会議の答申は、貴重な提言として受け止められたわけでありますけれども、必ずしもそれを実現するための手段ないしは体制が十分でなかったのじゃないかというふうに考えております。
一方、改革と展望や骨太の方針というのは、総理のリーダーシップの下で有識者の議員等々、さらには主要閣僚の参加を得た経済財政諮問会議、この議長は総理でいらっしゃいますけれども、審議を経て閣議決定されるものでありまして、その実効性は十分担保されているというふうに考えるわけであります。
デフレの問題であります。
デフレの原因としては、三点あるというふうに考えます。一つは、安価な輸入品の増加でありますとか技術進歩等々の供給側の要因であります。二番目は、内需の減少からくる需要の原因。そして三番目は、銀行の金融仲介機能が低下するという金融の要因。これらが総合的に重なっているわけでございますけれども、今後二年程度の集中調整期間において最も重要なことは、デフレを克服することである。そのためには、その三つの要因それぞれに対して政策を総動員して当たることが必要であるというふうに考えております。需要面で、今回、補正予算というのは重要な役割を果たす、さらには日銀の役割も重要であるというふうに考えるわけであります。政府、日銀が一体となった総合的な取組によって、このデフレの克服に向けて努力したいというふうに考えておる次第でございます。
以上、お答え申し上げます。(拍手)
〔国務大臣柳澤伯夫君登壇、拍手〕