竹中平蔵の発言 (本会議)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○国務大臣(竹中平蔵君) 加藤議員からは四点の質問をいただいております。
 まずは、第二次補正予算の短期的な効果でございます。
 この効果につきましては、通年ベースでGDPを実質〇・九%程度押し上げる効果があるということを先ほども申し上げました。技術的にこれが短期的にどのくらいの効果があるかということは大変難しいわけでございます。このかなりの効果が新年度に出てくるというふうに考えるべきだと思いますが、そうした効果を通して、人々の期待、消費者心理、企業家マインド等々に跳ね返って、短期的にもそれなりの効果があるというふうに考えております。
 アメリカの経済の見通しでございます。
 アメリカの経済は、後退局面にはあるものの、ここのところ消費者の信頼感に持ち直しの動きが見られる等々、また在庫の調整が一部進みつつあるなど、底入れの兆しも見られております。
 今後の見通しにつきましては、民間エコノミストの多くが、二〇〇二年度の第一・四半期にはプラス成長に転じて、同年の後半には三%台の成長になるというふうな強気の見方、これはブルーチップのコンセンサスで示されております。私も同様の期待を持ってアメリカの経済を今注意深く見ております。
 第三番目は、円安が産業に及ぼす効果、影響についてでございます。
 私が円安を容認したという御指摘がございましたが、為替レートはマーケットで決まるものだからというふうに申し上げました。否定しない限り必ず新聞は容認というふうに書くわけでございますけれども、私は積極的に否定も支持もしておりません。
 一般論として、円安が及ぼす影響につきましては、輸出の増加による企業収益の増加や輸入原材料費の上昇等、様々な影響が考えられます。しかし同時に、世界が同時的に減速をしているといういわゆる所得面の効果もございますので、確たることを申し上げるのは大変難しい状況ではないかと思います。
 いずれにせよ、日本の経済が今後民需主導の持続的成長を実現していくためにも、構造改革を推進して国際競争力を強めるということ、真剣にこのことに取り組まねばならないというふうに思っております。
 最後に、円安の進行についての懸念、特にASEAN、中国等々の関連でございます。
 為替相場は市場で決定されるものでありますので、不測の影響を与えないようにするためにも相場の水準についてのコメントは差し控えたいと思いますが、いずれにしても、これは内外の経済ファンダメンタルズを反映して安定的に推移するものでありますから、そのことを心掛けて政策運営をしっかりと行うことが必要であるというふうに認識をしております。
 以上でございます。(拍手)
    ─────────────

発言情報

speech_id: 115415254X00220020123_015

発言者: 竹中平蔵

speaker_id: 23089

日付: 2002-01-23

院: 参議院

会議名: 本会議