矢野哲朗の発言 (本会議)

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○矢野哲朗君 私は、自由民主党・保守党、公明党を代表いたしまして、ただいま議題となりました倉田参議院議長に対する不信任決議案に対しまして、断固反対の立場で討論を行います。(拍手)
 百五十四国会、百九十二日間の今国会での最終局面での、国民にとって大変重要な健康を守る医療保険制度の安定的な運営を図るための健康保険法の一部改正法案等について、委員会として十分な審議を行い、瑕疵なく採決したにもかかわらず、野党が本会議採決に欠席したことは、誠に残念至極、遺憾なことであると言わざるを得ません。
 加えて、本法成立後、四日経過した昨日、参議院議長の不信任決議案が提出されたことは、私、一議会人にとっても理解に苦しむところであります。
 御案内のとおり、倉田議長におかれましては、本年四月二十二日、圧倒的多数の支援をいただき、議長に選任されて以来、三か月、公平、中立、適切な議会運営を心掛けてまいりました。
 倉田議長は、予算委員長、参議院自由民主党国会対策委員長、自治大臣・国家公安委員長等、議会、与党、政府の枢要ポストを歴任されまして、そして、その姿勢は常に大局に当たって事に当たられてまいりました。「こころざし千里にあり」を座右の銘とされ、高潔なお人柄で、教育改革を始めとして、参議院議員にふさわしい活動を広範に展開され、与野党を超えて厚い信望を得、参議院議長に選出されたのであります。
 今回の健康保険法の一部を改正する法律案等、その採決のための本会議開催に当たっては、議長は、法案の採決が全く瑕疵がなく行われたことを踏まえながら、なお秩序ある議会の運営がなされるように各方面に強く要請されたわけであります。
 これを受け、二十五日から二十六日に掛け、議運委員会を中心にぎりぎりまで話合いを積み重ね、理解を得るべく最大限努力したのでありますが、野党諸君はあくまで本法案の成立阻止を目指し、かたくなな姿勢を崩さなかったのは残念極まりないことであります。
 本院における厚生労働委員会の審議は七月二日にスタートをいたしました。その冒頭の委員会では、野党の意見に十分配慮し、小泉総理の出席の下で開会されました。七月二十五日までの間、三日間にわたる参考人質疑を含め、合計約四十時間に及ぶ濃密かつ慎重な審議が行われております。
 これは、ここ数回の健康保険法改正の参議院の委員会の審議時間としては最も長いものでありました。その上で、厚生労働委員長が質疑を打ち切り動議に応じて採決したことは万やむを得ない判断であったのであります。
 それにもかかわらず、野党が採決無効を主張し続け、本会議採決を先延ばし、医療保険制度の改革、保険財政の安定化を図るための法案の成立を阻止しようとするパフォーマンスは、もはや許されるものではありません。
 責任ある与党として、一番大切なことは国民皆保険の制度の堅持であり、このため、総理が提唱される三方一両損によって痛みを分かち合いながら改革を進めることが現状不可欠なのであります。
 確かに、この法律が成立しなかったら、国民の負担の増加も先送りになったかもしれません。しかしながら、国民皆保険制度を堅持する責任が担えなくなるのは目に見えております。
 倉田参議院議長としては、このような法案成立の緊要性も踏まえながら、中立の立場から円滑な本会議開催に向けて最大限努められ、これが限界という段階まで野党の理解を得られるよう待たれました。そして、大局的な観点に立たれ、憲政の基本、議会のルールにのっとって、法案採決の本会議の開催を決断されたのであります。
 このような議長の誠意ある対応を無視した野党諸君による不信任決議案の提出は、議会政治の本旨に反するものと断ぜざるを得ません。
 この際、不信任提出に至った会派と議員各位に猛省を促すとともに、良識と良心をもって、国民の負託にこたえる議員各位とともに、本決議案に断固反対の意思を表明して、私の討論を終わります。(拍手)

発言情報

speech_id: 115415254X04320020731_005

発言者: 矢野哲朗

speaker_id: 24408

日付: 2002-07-31

院: 参議院

会議名: 本会議