筆坂秀世の発言 (予算委員会)
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○筆坂秀世君 領土問題というのは今、日ロ間にまたがる言わば最大の外交案件というふうに言ってもいい問題。そこに政治家まで絡んでこういう動きがあるということになれば、これは外交上も本当に許されない問題になってくると思います。
しかも、今行われている土地買いあさりの対象となっているのは、これはどこでもじゃないんです、どこでもじゃないんです。私たちがつかんだ限りで言えば、歯舞諸島の中では志発島というのと、そして多楽島という、そしてもう一つは色丹島です。国後、択捉、これは入っておりません。国後、択捉にはこういう動きはありません。つまり、歯舞、色丹しかないということです。
色丹というのは元々九九%が国有林、民有地は一%ぐらいしかないと言われています。そしてその民有地というのが、穴澗湾というところと斜古丹湾というところに、海岸べりにくっ付くようにして民有地があり、かつて島民の方はここに住んでおられた。入り江になっていて、聞きますと、箱庭のような、本当に風光明媚なところで、大変きれいなところだという話でありました。
私は、何でこんな動きが起こってきたのか、鈴木議員らが唱えている二島先行返還論、こういうものが背景にないのかと、これは無関係なのかということを私は考えざるを得ないと思っています。
鈴木議員が一九五六年の日ソ共同宣言に基づく二島先行返還論という立場に立っていることは有名な話です。問題は、この立場というのが、日ロの領土問題交渉担当者にとってこの先行論というのがどういう理解になっているかということです。
例えば、ロシアのロシュコフ外務次官はこう言っています。日ソ共同宣言から交渉を始めるというなら二島返還が最終決着になる。つまり、歯舞と色丹で終わっちゃうということをロシュコフ外務次官は言っている。
一方、日本でも、対ソ連外交、対ロシア外交に深くかかわってきた、今回オランダ大使更迭と報道された東郷和彦さんという方、自らの著書の「日露新時代への助走」という本の中でこう言っています。二島返還、つまり歯舞、色丹返還、そして二島は交渉継続。二島返還、二島継続という案には大きな難点があって、事実上二島返還と同じだと。つまり歯舞、色丹に終わると。つまり、日ロの交渉担当者がいずれもこの立場は二島返還で終わるよということを言っておるわけです。つまり、鈴木宗男議員が言う二島先行返還論というのは先行論じゃないんです。二島のみ返還論というのがその実質だということであります。
私は、率直に言って、こういうことまで利権にしようとしているのかという疑いを持たざるを得ない。
だって、昨日だって、ここで、民主党の委員の方から指摘がありました。佐藤優主任分析官が、まず二島だ、まず二島だというので走り回っている、二島だけだったらすぐ返るというふうな幻想を振りまいている、そして北方四島支援だってどんどん金額を増やしてきた、そういうものがこの背景にあるということであります。
私たち、この問題は独自にも今後も引き続き調査をしていきたいと思いますけれども、総理、政府の方でもやはりこういう問題についてよくつかんで調査をしていただきたい、このように思いますけれども、総理、いかがでしょうか。