中川正春の発言 (憲法調査会)
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○中川(正)委員 大変厳しいスケジュールの中でありましたけれども、機会を与えていただいたことにまず感謝を申し上げたいというふうに思います。
私は、短く三点ほど報告と感想を述べさせていただきます。
まず第一に、中山会長からも御指摘があった話でありますが、各国ともに非常に活発に憲法改正についての議論があり、自分の国の目標、それから争点を、憲法を一つの手段としてまとめていくということ、その努力がなされていた。その結果、ちょっと前まで軍事政権であったところが、非常にすばらしい憲法といいますか、新しい、特に基本的な人権等々の考え方を取り入れながら、新しいものを取り入れながら憲法をつくり上げているということ、このことについて共通して感銘を受けたということであります。
そういう意味では、日本は何でこんなにおくれちゃったのかなという、その反省がまず先に立つべきところであろうというふうに思います。
次に、そういうことが行われた背景の中の一つとして、私は、憲法裁判所の機能というのがそれぞれにあるように思いました。憲法裁判所がはっきりと判断を下す、違憲であることは違憲だと、それをもって立法府が議論をするという、そうした環境をつくり上げていくことがいかに大事かということだと思います。そこがぶれている、あるいはそれが政治的な判断に任せるというようなことになりますと、結局、だれも判断ができなくて、先送りしてしまうということであったのではないかということ、そのことがそれぞれの国で憲法裁判所の機能としてしっかり働いているな、それが生きているなということ、そのことを改めて感じた次第であります。
それから最後に、憲法九条について、特に韓国それから中国においてはこの憲法九条を一様に評価しているわけでありますが、その中でも印象的だったのは、しかし、日本は、それかといって、中に閉じこもっているということではないだろう、特にPKOの活動については積極的にこれを評価していきたいというような、そんな話が出ておりまして、それは結局は、将来に対する日本との信頼関係の中で、日本がどんな形で憲法九条を見直していって、かつ、国際的な貢献を正しい形でしていくかということに対する期待感みたいなものにもつながっているんだろうというふうに思います。
そういう方向性を持って私たちも議論をしていくということ、このことが大切なんだということを改めて確認させていただいたということでありました。
以上、報告にかえさせていただきます。