田名部匡省の発言 (憲法調査会)
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○田名部匡省君 国会改革連絡会の田名部であります。
今日は、「基本的人権」を主としてということのようでありますけれども、基本的人権といっても国民がどれほど理解しているか、憲法そのものを私は本当にこれ全部分かっている人がどれだけおるだろうかという方がむしろ問題であって、それはもう学校教育の中で相当憲法のことに触れて教えておかないと理解できないだろう。先般も何人かの委員の皆さんに、スウェーデンの社会、中学校の社会の本、中学生であれだけのことを教わるんですから、日本でやっぱりもっともっと、人権だとか憲法だとか言う前に、みんなが分かった上で共通の理解を持っていかなきゃならぬ。
しかも、基本的人権といったって、今ごろはもう世界共通のものですよね。昔は、日本は日本だけに住んでいる時代ではないということからすると、もう日本人がどこかへ行って生活をして住む、また日本に来て住む人も多くなっているということを考えると、もう国際的な問題だとしてとらえていかなきゃならぬというのが一つであります。
それから、私は思うんですけれども、この憲法調査会の在り方についてですが、いつまでこれを議論するのか、何をやるのか。専門家の先生方を呼んでいろいろ聴くのは結構でありますけれども、恐らく皆さんは憲法のどこがこれはおかしいと思っておられるのか、そういうことからやっぱり出した方がいいと思うんです。
例えば、九条がおかしいとか、前文に問題があると。例えば、主権は国民に存することから、我々は、平等の、「平和を維持し、」と書いてあるけれども、そういう考えになっているのかどうか。そういうことをずっとやっていってみると、九条の戦争放棄から、十二条の「国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」と書いてあるけれども、あるいは十三条、十五条、公務員の選定をし罷免することは国民の固有の権利だと書いてある。どうやって権利を行使するのか、何をやるのかというのは、恐らく一般の国民は私は分かっていないと思うんですね。また、百二十四条の政治倫理の問題についても。
ですから、一つ一つ、むしろ委員の皆さんがここにちょっと問題があるというものを出して、これを議論すると。国民が分かるように議論してあげたら、国民が賛成しない憲法というのはこれはできないんですから。ですから、国民に理解をどう求めていく、その議論を国会の場で、おかしいというところをもっともっと私はやる方がもう分かりやすいんじゃないか。例えば、私学に補助を出しているんだって厳密に言えば憲法違反ですよね。憲法を守っていない部分が幾つかある、そのことをまずやる必要があるんじゃないのかなということを非常に今日まで感じてまいりました。
どうぞ、その上に立って、必要な人をお招きいただいて、意見も聴くということを是非委員長に私の方から要望して、終わります。