吉村英祐の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)
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○参考人(吉村英祐君) まず、仮に首都移転が実現したとしましても、東京は大きいままであります。ほとんど災害リスクという点からは大差がない。むしろ、政府機関が出ていくことで対応が遅れる、あるいはその被害状況の把握が遅れるという心配があるんではないかと思います。
行政機関の危機管理の件ですが、実はこういう危機管理は、ハードも非常に大事ですが、それと同じぐらいソフトも大事であります。
例えば、災害が夜中に起きたときに、一体平均通勤時間はどのくらいかとか、最低立ち上げに必要な人がどのぐらい要るか。東京都庁の場合は、最低立ち上げに必要な三百人を徒歩圏内に住まわせているということを聞きましたが、恐らく、東京は深さ数十メートルの地下鉄に乗らないと来れない構造になっているということで、私はむしろ人の方の問題が大きいのではないかなと思っています。
もう一つは、国の方でもいろいろ被害想定されていると思いますが、想定外のことがまだまだ起こり得るということで、そのときにどう対応するかというのが問題ではないかなと思います。
それからもう一つは、担当官が二年か三年ですぐ替わるという問題があります。これは私の論文の最後にも書いたんですが、危機管理というのはなかなかセンスを身に付けるのに時間が掛かります。あるいは、本当に何回か災害に遭遇しないと、机の上で理解していることと現場では大きく違いますので。しかし、今の制度ですと、例えば国土庁の場合も二、三年で人が替わっていくんではないかなということですので、本当に政府の中で危機管理のことを理解している人が何人いるかという、そういう心配があります。
以上です。