井上美代の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)

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○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。
 何しろ貴重なお話を伺いまして、何か非常に感動した感じで聞いておりました。どうもいろいろ御苦労さまです。
 まず私は、吉村英祐先生の論文を読ませていただき、また今御説明をいただきまして、国会等の移転審議会は首都機能移転費用をやはり十二兆三千億円と試算しているのですが、「これはあまりにも巨額であり、財政改革にも逆行するという批判も生じよう。」と、「今後優先すべきは、華やかな都市再開発プロジェクトよりも、一極集中によるリスク軽減のための公共投資ではないだろうか。」と、こういうふうに書かれているんですね。私はそこに目が止まりました。
 今、東京というのは華やかな都市再開発がやられておりまして、開発そのものだというふうに私は思っているんですけれども、小泉内閣が取り組む重点テーマの一つがやはり都市再生であるというふうに思います。それで、都市再生本部の本部長さんも小泉首相なんですけれども、二〇〇一年五月に都市再生に取り組む基本的考え方というのを発表し、さきの通常国会では都市再生特別措置法、そしてまた都市再開発法、そしてまた建築基準法改正などが行われました。
 東京で来年完成する大規模なオフィスビルは、品川そして汐留もそうだと思いますけれども、六本木それから丸の内などに霞が関ビル換算で二十四棟というふうに言われておりまして、これは延べ床面積で言いますと二百十八万平方メートルになるんですね。そして、ピークだった九四年の百八十三万平方メートルを抜いて最高になるということなんですね。
 国会移転で東京への一極集中をなくすということでしたが、小泉内閣の下で都心に高層ビルそして高層マンションがもう今次々と建築され、そして一極集中が加速しているというふうに思います。一極集中が更に進むための措置というのは次々と取られているというふうに思うんです。その一方で、今度は国会移転で一極集中を是正すると言っているんですけれども、何かとってもむなしい思いになっているんですね。
 私は国会移転はもうやめるべきであると、こういうふうに考えているんです。今やることというのは、東京への一極集中をどのようにしたら解消できるのかということ、そして、もう一つやはり重要なのが防災措置、これをどのように取っていくのかというのがもっともっと、今日お話を伺っても思うんですけれども、研究をされ、そしてまた検討もして実施に移していくということが今重要ではないかなというふうに考えております。
 参考人は今の状況そして東京の都市再開発の状況をどのように見ておられるのかということをまずお聞きしたいと思います。そしてまた、都市防災をどのようにしたら最もいいかということをお考えになっているというふうに思いますので、この機会に是非お聞きをしたいというふうに思います。
 もう一つは、日銀の方のお話を伺いながら本当に感心いたしました。ああそのようにやられていたのかということを、ほんの少しのお話でしたとは思いますけれども、非常に感心してお伺いいたしました。
 日銀の、金融機関の拠点被災を想定した業務継続計画の在り方の留意点というのがありましたけれども、それで、バックアップサイトの所在地について、至近距離にバックアップサイトを設けることは適当ではないと、こういうふうにしながらも、一方で、メーンサイトから要員が駆け付けることを計画している場合には、余りに遠隔地であると業務の再開までに時間を要することとなるので適度に近い距離であることも求められると、こういうふうにしてありました。距離が離れていればよいものではないということを述べておられます。
 今、政府は首相官邸を建て替え、そしてまた防衛庁は新築されております。中央指揮所も新たに建てられました。これらは大地震などにも耐えられるものになっているというふうに思いますけれども、バックアップ体制というのは遠距離というよりも、災害などに耐えられるものに作られているかどうかというところが判断の基準になるのかなとも思ったりしているんですけれども、その点がどうなのかということ。日銀もかなりそこをきちんとしておられるというふうに思いますので、その点で日銀はどのようになっているのかということを是非お聞かせ願いたいと思います。
 以上です。

発言情報

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発言者: 井上美代

speaker_id: 25482

日付: 2002-11-20

院: 参議院

会議名: 国会等の移転に関する特別委員会