中山正暉の発言 (憲法調査会)
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○中山(正)委員 自由民主党の中山正暉です。
先ほど、時実利彦先生がおっしゃったこと、ちょっと欠落いたしましたので申し上げておきます。
人間の前頭葉の中に百四十億の細胞がある。それが、三歳から十歳までの間にその細胞の突起、五十本ぐらいが結びつく。その中で人に対する対応というのは決まってくる。このごろ、少年犯罪を見ましても、少年というのはなかなか残虐なところがあるということが証明されているわけですが、野蛮人から文明人になる過程みたいなものがあるわけでございまして、その中で時実先生がおっしゃったのは、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」中山さん、脳細胞の中には平和の原則なんてありませんよということを私におっしゃったということを先ほど欠落いたしました。
それから、先ほど葉梨先生のお話の中に北朝鮮の脅威という話がありましたが、これは一九九八年の十二月二日に、北朝鮮スポークスマン声明という中で、アメリカの北朝鮮侵攻計画というのがもう漏れているわけですね。五〇二七作戦と言いますが、その五〇二七作戦というのを、北朝鮮参謀本部スポークスマン声明の中で、それに加担する日本を攻撃の対象にするということをはっきり言っているんです。これはマスコミに全く出てこないのが不思議なくらいでございますが、これが前提になっております。
私も何回か北朝鮮に使いをさせていただきました。先ほどからお話のありますように、百九十一カ国国連加盟のうちで、日本は百九十カ国と国交がありますが、北朝鮮とだけ国交がない。それは、十六カ国が参戦したいわゆる朝鮮動乱のときの国連決議百九十五号の中には、朝鮮半島には北朝鮮は存在しないと書いてあったわけです。一九六五年の日韓条約の中にも、朝鮮半島には韓国しかないと書いてあるわけですから、北朝鮮と交渉できなかった日本の悲劇を話し合いするための仮事務所でも持たせてくれという話を私はいたしました。
それから、一昨年の九月五日から七日に、私は、崔相龍大使の御要請で、韓国での国際フォーラムに出ました。そのときに、姜理事長から、なぜ小泉首相が靖国神社に参ったのかとおっしゃるので、冗談じゃないですよ。台湾出身者二万七千人が靖国神社に祭られている、朝鮮半島出身者二万一千人も同じである。昔の日本の政治家がばかだったから、皆さんに大変な御迷惑をかけましたといって総理大臣が靖国神社に参るのが何が悪いんだ。特に、日本はアメリカに負けたけれども、ほかの国には負けていないよ。だから、中華民国の何応欽将軍に降伏文書を提出したのは、上海で九月の十二日。八月十五日は関係がない。中国では戦争に勝っているから続けてやると言ったのが支那派遣軍司令官の岡村寧次将軍だったけれども、暴に報いるに徳をもってすると蒋介石が言ったから、それで仕方なしに、岡村寧次将軍は、本当は天皇を満州に移して最後まで徹底抗戦をしようという計画が陸軍にはあったけれども、それを断念されたのはそういう事情なんですという話をしました。
前の席にいた中国の劉という中国外交学会の会長が手を挙げて発言されまして、何かおっしゃるかなと思ったら、中山正暉の言うとおりとおっしゃいました。
考えてみれば、そういう国際会議というのは、はっきり物を言うべきで、特にアメリカはソ連とも組みましたし、毛沢東とも組みましたし、それから岡野進、カンエイジンという、いわゆる野坂参三という人が、アメリカの共産党員でしたが、これを毛沢東のそばに派遣して日本との戦いを展開していったという事情を考えると、それぞれの国の都合で物を考えているときに、日本の都合というものを余りにも早く、世界平和という言葉だけが先走る現世では、幽霊と平和というものは、つかまえた人はおりません。その影も形もない幽霊と平和、それに対して日本が勝手にいきがった憲法を考えるということは、私は大変問題があると思っています。
以上でございます。