中山正暉の発言 (憲法調査会安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会)

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○中山(正)小委員 きょうは小川先生のお話でしたので、私も事前に知っていたら質問をしたかったなと思うんですが。
 ひとり言になりますが、きょうは災害の問題と防衛の問題というのをごちゃまぜにしている。結局、敵からの攻撃があれば、それが自然災害と同じような大災害になるんだから、その辺では一致するのかなと思いますが。
 私はかつて、三木内閣のときでしたが、核拡散防止条約、そのときに、日本としては当然のことだという自民党の方針に従いまして賛成討論に立つことになったのですが、私は、おかしいなと。五つの国だけが原爆を持って、そしてほかの弱小国が持つというと、それは査察の必要がある、人の懐はのぞかせろ、おれたち五カ国はのぞくなという、これは世界一の、最大の不平等条約だと思ったものですから。
 私は、そのときの自民党の松野頼三という政調会長の部屋へ行きまして、いいんですか、こういうものを批准して、いざというときはどうなるんですか、周りに日本に対して核の威嚇をする国が出てきたときには一体どういうことをするんですか、どういうふうにするんですかと言いましたら、いや、それは中山君、そのときは超法規、超法規、条約も法律も何も、そんなものは問題ないんだと。ああ、そうですか、それじゃやりましょうと言って、私、賛成討論をいたしました。そのときは三木総理大臣が座っている部屋に右翼が乱入しまして大騒ぎになったのが、今からもうほとんど三十年ぐらい前の話なんです。
 こういうことを最近考えてみまして、北朝鮮は、NPT、いわゆる核拡散防止条約から脱退をするということになったのです。世界は、ソ連とアメリカの冷戦構造のときには核抑止力ということで、両方が核を持っているから簡単に使えないぞということで冷戦構造。そのうちに、軍事力にお金をつぎ込み過ぎて民生を度外視していた国が崩壊をしました。しかし、今、私は地域の冷戦構造ができ上がってきたと思うんですね。
 いわゆる拉致問題で、私は自民党の治安対策特別委員長をしておったものですから、桜井新先生から、拉致問題は治安問題だ、中山さん、拉致問題の会長をしてくれと言われて、そしてその解決のために副団長として、向こうにも言いたいことを言い、いろいろ交渉をしてきました。
 百五十四カ国と国交がある北朝鮮、別に孤立していない。日本は世界の百九十カ国と国交がありますが、一カ国だけないのが北朝鮮。ここで核のボタンを押されたら八分で飛んでくるという、四分で見つけて四分で撃ち落とすのは不可能、特にアメリカが本当にそのときに何かしてくれるのか。
 この間も、これは日高義樹さんの本に書いてありましたが、今アメリカは、北朝鮮を攻撃する場合には中国との戦争が前提になるという考え方を打ち出しています。中国と世界戦争になるからこそ、かつての昭和二十五年六月二十五日に始まって、昭和二十八年七月二十七日に朝鮮動乱が休戦協定になりました。なぜかといえば、中国の軍が義勇軍として参加してきたからなんですね。
 朝鮮動乱の一年前にアチソン秘密文書というのがありまして、アチソン秘密文書では、日本の経済力で中国を大きく支えてソ連と分断をする、そのために、中国を抱き込むためにアチソン秘密文書を出していた。そのアチソン秘密文書を知らなかったマッカーサーのために朝鮮動乱というのは休戦協定になった。その二の舞をまたするかなという。また今度、中国は今どんどん大きくなっています、二十四発の原爆を持って、五十四回の実験をしている中国を相手にアメリカが本当に戦争をするのか。
 皆さん考えていただきたいと思うのは、実は、いわゆる小さな国同士の、核拡散防止条約のいわゆる五カ国の属国としての、今、北朝鮮の問題、イラクの問題なんというのは、それはそれで、NPTを脱退したからといって査察の対象になるかもわかりませんが、もし中国とアメリカが対立した場合は日本はどうするんですか。中国を査察するわけにもいきませんし、同等の立場に立つ、いわゆる核を持つ五カ国が対立したときには、日本は一体どうするんだ。そういう問題を考えていただきたいな。
 私は、楢崎弥之助先生と昔テレビで対談したことがあります。そのときに、自衛隊をなくそうとおっしゃるから、それじゃ、どうするんですかと。いい方法がありますね、生物化学兵器というようなものを日本が持って、そして相手に脅威を与える、原爆は金がかかりますから、また戦艦大和をつくってイワシのしっぽを食っていた時代に戻るのはだめですから、貧乏人の核兵器というのは生物化学兵器ではないでしょうか、それを持ったらどうでしょうかと言ったら、中山さん、それじゃ日本も滅びるじゃないかと。いやいや、日本人だけ予防注射を打っておきます、日本人だけ予防注射を打っておいて、世界にないような生物化学兵器で、世界に対して、戦争をやめましょう、日本を攻めてきたら、あなた方、日本人だけ残りますよ、世界全部滅びますよ、武力の武という字は、これは戈を止めると書いて武と書いてあるから、戦争をするためじゃない、抑止のために何か考えなきゃいけないのが私の言う話ですと言ったら、楢崎弥之助先生は黙ってしまわれました。
 そういう、何か大きな大きな戦争を抑止するための知恵というのをこれから日本が出さないと、核拡散防止条約、北朝鮮が脱退したのならば、じゃ、日本も脱退しましょうと言って、H2ロケットと、麻原彰晃からサリンを押収した後はどうなっているのか知りませんが、H2ロケットの頭にサリンを載せて北朝鮮の方に向けますよ、いいんですか、あなた方も覚悟しなさいよというぐらいの、今度は地域の冷戦構造にそういう抑止力を働かせるような何か知恵がないと、日本の安全なんか保てないと思っています。
 五分しかありません。言い尽くせませんで、何度もブザーが鳴っておりますので。ブザーが何度も鳴るたびに、ああ、これで日本はまた滅びる方向に近づいていくのかな、こういうふうに、言いたいことを言わせてもらいました。

発言情報

speech_id: 115604185X00220030306_081

発言者: 中山正暉

speaker_id: 32328

日付: 2003-03-06

院: 衆議院

会議名: 憲法調査会安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会