堺屋太一の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)
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○堺屋参考人 当時、私は首都機能移転審議会の委員を務めておりまして、その案には賛成ではございませんでした。特に事務局も国土庁という、もともとは経済企画庁から分かれたところでございますけれども、建設関係に詳しい方が非常に多い、そして、委員の中にも建設、国土開発に詳しい方が多いというような形でございまして、大規模な東京の過密防止、これは地価高騰とも関係いたしまして、過密防止が大事なんだ、そういうような発想が非常に強くございました。
それに加えまして、都市の構造自身に対する考え方も当時と大分違いました。当時は、森の中に、緑の中に沈んで、自動車、交通機関で走り回るようなロサンゼルス型の都市というのを非常に言われていた。最近は、どこの国でも、都心に集中するという形で、面積も変わってまいりました。
それから、公共事業の考え方自体が、いいものをつくる、そのためには子孫のために銭金を惜しまないというような思想がございまして、金額の多寡についてそれほど考えなかったということでございます。
私が一番この十年間で考え方を変えましたのは、一カ所に移転するのがいいのか、あるいは通信情報社会で分散的に移転する、分散といいましても機能別分散、役所ごとの分散ではなしに、機能的に分散するのがいいのではないか。これは、特に九六年以降の情報技術の猛烈な発達でございます。
私も、九六年、九七年ぐらいまではITを使っておりませんでした。こういうものが世界的に発達いたしまして、世界じゅうで分散が物すごく進んでいる。それにもかかわらず、日本だけが集中政策をとっている。これはやはり非常に違和感、世界の文明との流れが違うのではないか。したがって、この際、小規模な分離をした方がいいのではないか。これは、私が閣僚になってから、九八年以後につくづくと感じ、特にIT担当大臣をやらせていただきまして、ぜひこれは日本に必要だ、世界じゅうがそうなっている、日本だけが逆に動いている、これが日本の最近の経済と社会の混迷の最大の理由だということに気づきました。
その点で、きょう出させていただいたような三分割案になったらいいんじゃないか、そうすると値段も物すごく安くなるということがわかったということです。
〔永井委員長代理退席、委員長着席〕