堺屋太一の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)

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○堺屋参考人 この点は審議会でも非常に議論がございました。それで、災害対応力というものをどう考えるかということが一つのポイントでありました。
 その大きな分かれ道は、地震の起こりにくいところがいいんだと言う人と、分けることがいいんだと。日本列島、今まで地震が起こらないと言っていたところでよく起こっているんです。神戸などでも、起こるという予想はなかったんですが、起こっているんですね。どういうような記録でというと、大きな地震が起こった記録のないところは比較的安全と見られている。だから、人の住んでいないところは記録がないから安全だという結果が出るようなこともあるんですね。
 それで、地震の対応力をどれぐらいに考えるか。審議会の委員を選んだときに、既に地震学者の方がたしか二名お入りになって、これが非常に大きなウエートを占めた。それに比べて、経済、文化の面の方が軽いんじゃないか、そんな議論もございました。
 私が考えますのには、地震の被害というものは、第一次被害から第二次被害、第三次被害、第四次被害とございます。第一次被害というのは、ぐらぐらっといってドスンとつぶれたときにどれぐらいの被害が出るか。第二次被害は、それによって火災等が発生してどれぐらいの被害が出るか。第三次被害は、ライフラインが切れたことによってどれぐらいの被害が出るか。第四次被害は、一つの地域がつぶれたことで、全国、全世界に与える影響がどうか。
 これがそれぞれ、十の、都市の規模に比例する。第一次被害は都市の規模に比例する、第二次被害は都市の規模の自乗に比例する、第三次被害は三乗に比例する、そして第四次被害は四乗に比例すると言われております。だから、神戸と東京と比べて、仮に東京が十倍といたしますと、第一次被害は十倍、第二次被害は百倍、第三次被害は千倍、第四次被害は一万倍となります。これは、過去の統計に合わせていくと非常によく当たっているという数字なんですね。
 したがって、ここに書きましたような数万の規模でございますと、たとえ地震で揺れても大きな被害がないし、分散していることで安全だと考えています。
 先ほども繰り返し申しましたけれども、規模を大きくするということが一つの前提でありました、究極で六十万人。したがって、地震がかなり恐ろしい。六万人でございますと、地震の影響は、建物も低くできますし、周囲もすぐに避難できますから、これはそれ自体が減ります。さらに地震だけではなしに、最近は、大規模テロ等さまざまな災害に対応しなければいけない。そういうことを考えますと、やはりあの審議会のころよりは少し変わっているんではないかという感じを持っております。

発言情報

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発言者: 堺屋太一

speaker_id: 30364

日付: 2003-02-26

院: 衆議院

会議名: 国会等の移転に関する特別委員会