小泉純一郎の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 久世議員にお答えいたします。
決算審査に対する取組及び予算への反映についてでございますが、参議院において、これまでも決算審議を重視され、種々の改革を進められてきたことに対しまして、政府としても敬意を表したいと思います。
決算は各省庁が予算執行や事務事業の在り方を絶えず見直していく上で重要な機能を果たすものであり、参議院において更に決算審査を重視されていくことは、政府の政策立案や予算編成に関して大変意義深いものと考えております。
今般、参議院において、決算審査は審査の結果を翌年度予算編成の概算要求に反映できるようにするため常会中に終了するよう努めるとの方針が決定されたところでありますが、政府としても、この参議院改革協議会の趣旨を重く受け止め、本日より行われる十三年度決算審査における議論を十六年度の予算編成過程において役立てていきたいと考えております。
決算の早期提出についてでございますが、決算の国会提出時期を早めることは現行財政法の規定においても可能でありますが、いずれにせよ、決算の重要性に着目され、精力的に取りまとめていただいた今回の参議院改革協議会の報告書の趣旨をしっかりと受け止め、決算事務の電算化を進める工夫など、会計検査院とも協力しつつ、決算の早期提出に向けて努力を続けてまいりたいと思います。
会計検査院による検査結果や政策評価結果の予算編成などへの反映についてでございますが、決算結果などを予算編成に反映させていくことは、税金の使い道を見直し、簡素で効率的な政府をつくっていく上で不可欠と考えております。こうした観点から、政府としては、会計検査院の決算検査報告を十分聴取するほか、政策評価の結果及び予算の執行状況調査を各省庁の予算要求に反映させるとともに、予算編成においても有用な資料として活用しております。
これに加え、参議院において国民的な視点に立って決算を十分に審議いただくことは意義深いことと考えております。今後とも、御指摘を重く受け止め、決算審査結果などの予算編成への的確な反映に一段と努力を重ねてまいります。
決算に関する国民への公表の在り方についてでございますが、決算については毎年度七月には決算の概要を公表しているほか、予算使用の状況を四半期ごとに、国庫歳入歳出状況を毎月官報とインターネットに掲載しております。また、会計検査院においても、決算検査報告についてその概要を含めインターネットなどで広く公表しているところであります。
今後とも、我が国の財政事情を国民に説明する一環として、工夫を重ねつつ、国民にとって分かりやすい広報活動を行ってまいりたいと思います。
最近の決算の重要性についてでございますが、諸外国や各地方公共団体において、決算や予算執行の事後的な評価を重視するとともに、行政の説明責任の向上を図る観点から、発生主義などの企業会計の考え方を導入した財務情報の提供に努めるなど、様々な取組が行われていることは承知しております。
こうした中、我が国の財政運営においても、決算や予算の執行状況などを調査、把握し、その結果を予算編成などに生かしていくとともに、財政資金の流れを総合的に分かりやすく公表していくことが一層重要な課題となっているものと認識しております。
政府としても、こうした時代の要請を踏まえつつ、諸外国の取組などを参考としながら、より効果的な予算執行の事後評価の在り方や、充実した財務情報の公開の在り方などについて検討を進めてまいりたいと考えております。
中央省庁改革の意義、効果についてでございますが、中央省庁改革により、統合される各省庁が行っていた施策の一体的推進による合理化、効率化や類似性の高い施策の整理合理化が行われました。
具体的には、例えば国民生活の安定、福祉の向上を推進する観点から、厚生・労働行政の一体的な実施、社会資本整備と交通政策との融合化による一体的、効率的な施策の推進、基礎研究推進事業の重複排除等による整理合理化等の例に代表されるように、種々の面で行政機能の向上、効率化が進められました。
さらには、政策評価の導入や独立行政法人の行政コスト計算書の作成などが中央省庁等改革において進んだところであり、これらの予算編成の活用も含め、質の高い政府に向けた歳出改革の第一歩を踏み出すことができたものと認識しております。
重要分野に係る執行結果についてのお尋ねでございますが、重要四分野の平成十三年度執行結果について重点化を図った具体的な事例としては、IT革命の推進では高速、超高速で接続する地域公共ネットワークなど情報通信の格差是正事業、環境問題への対応ではダイオキシン排出規制強化に対応した廃棄物処理施設の整備、高齢化対応ではゲノム科学やたんぱく質科学を用いた治療技術・新薬等の基礎研究、臨床研究、都市基盤整備では都市環境のためのインフラ整備への重点化等を挙げることができます。このように、それぞれの分野において予算の重点配分とその執行を実現することができたと考えております。(拍手)
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