小泉純一郎の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 市田議員にお答えいたします。
米国等の武力行使の法的根拠についてでございますが、イラクは諸義務の履行のための完全な協力を行っておらず、決議一四四一の規定に基づき更なる重大な違反が生じており、いわゆる湾岸戦争の停戦決議六八七の重大な違反が生じていることから、停戦の基礎が損なわれ、決議六七八に基づき武力行使が正当化されると考えます。このように、今回の軍事行動は関連安保理決議に基づくものであり、国連憲章に整合的なものだと思います。
イラクの武力行使に関する法的根拠についてでございますが、決議一四四一自体に武力行使を容認した規定がなく、同決議に従って安保理の審議が行われたことはこれまで繰り返し述べてきているところであります。
我が国としては、査察官の累次の報告等で明らかなとおり、イラクが決議一四四一で履行を求められている武装解除等の義務を履行していないことから更なる重大な違反が生じていると言わざるを得ず、いわゆる湾岸戦争の停戦条件を定めた決議六八七の重大な違反が生じていることから、決議六七八に基づき武力行使が正当化されると考えており、米英も同様の解釈を取っております。
イラクでの査察の継続が認められなかった理由に関するお尋ねでございますが、イラクが最近になって査察に小出しに協力してきたのは米国等の強力な軍事力が、圧力があってこそであります。イラクの姿勢が根本的に改められない限り、査察は有効たり得ないと思います。我が国を含む国際社会による懸命な努力も尽くされ、イラクの対応を根本的に変えるための見通しが全く見いだせない状況の下、武力行使に至ったことはやむを得ないことだと考えます。
米国の姿勢についてでございますが、米国政府は、従来より、達成すべき目標はあくまでも関連安保理決議により義務付けられた大量破壊兵器の廃棄であると明確に述べています。我が国としても、いわゆる湾岸戦争の停戦条件を定めた決議六八七の重大な違反が生じていることから、停戦の基礎が損なわれ、決議六七八に基づき武力行使が正当化されると考えます。
武力行使による被害者及び犠牲者についてのお尋ねでございます。
私は、イラクにおける戦闘が一刻も早く、人的、物質的被害もできるだけ少なく終結することを心から望んでいます。同時に、イラクが一日も早く再建され、人々が自由で豊かな社会の中で暮らしていけるよう、イラクの復旧・復興のため国際社会と協調してできる限りの支援を行っていく考えであります。
イラク問題における我が国の対応についてでございますが、イラクの大量破壊兵器の廃棄のための我が国を含む国際社会による懸命な努力も尽くされ、イラクの対応を根本的に変えるための見通しが全く見いだせない状況の下、武力行使に至ったことはやむを得ないことだと考えます。我が国は、戦闘行為が現在行われておりますが、武力行使は行わず、また、戦闘行為にも参加いたしません。(拍手)
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