大畠章宏の発言 (憲法調査会)

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○大畠委員 民主党の大畠章宏でございます。
 この憲法調査会に参加をさせていただき、いろいろと学ばせていただきまして、ありがとうございます。また、先ほど中山会長から調査団の報告がございましたが、大変率直な報告内容でありまして、大変参考になりました。
 私は、この調査会に出席させていただき、いろいろなことを学ばせていただきましたが、どうも今、地域における国民の皆さんの声を聞きますと、私たちがこの憲法について議論をしている状況とはかなり違う状況が地域社会に生まれているんではないかと危惧しています。
 一言で言いますと、自暴自棄になり始めている。私たちはいろいろやったとしてももうどうにもならないんだと。子供たちは学校を出ても就職できないし、中央商店の方ではシャッター通りだし、跡は子供が継がないと言っているし、これから日本はどうなっちゃうんだろうと。非常に地域社会の実態は悲嘆に暮れているといいますか、一方では元気な人もいるかもしれませんが、地域社会の方では、市民の皆さん、もう大変、子供たちもお年寄りも商店主も未来に希望を失い始めている、そんな感じを持つところであります。
 同時に、目をイラクに転じますと、アメリカとイギリスが武力をもって国を制圧し、その後新しいイラクをつくろうとしていますが、なかなかうまくいっていないというのが実態であります。
 そこで、会長にも申し上げさせていただきたいんですが、この憲法調査会の中でいろいろ論議をしてまいりましたけれども、一体、アメリカという国あるいは第二次世界大戦の戦勝国側は、どういう意図を持って戦後の日本を統治しようとしたのか。いわゆる日本国憲法の非常に輝かしいといいますか明るいといいますか、非常にきれいな部分があるんですが、一体どういう意図を持って戦後の日本を統治しようとしたのか、その背景をかなり探っていかないと本当の姿が見えないんじゃないか。日本国憲法は非常にすばらしい憲法だと私も思いますが、単なるそういう善意、あるいはそういうものだけで日本国憲法がつくられたんじゃないんじゃないかという危惧を私は持っているわけであります。
 イラクを今アメリカ軍とイギリス軍がどういう意図を持って統治しようとしているのか。多分、日本と同じように、イラクの新憲法をつくって民主主義国家をつくりたいというんですが、単純な正義感、あるいはそういうものだけでイラクを統治しようとしているんじゃないんじゃないかと私は感ずるんですね。
 したがって、この憲法調査会も、ずっと私も参加させていただきまして、マッカーサーが日本に上陸をし、日本の未来を考えながら英文で憲法をつくり、それを吉田茂首相と談判しながら今日の憲法をつくったという話なんですが、イラク戦争の場合には百人を超え、今は三百人ぐらいになっているんでしょうか、アメリカ、イギリスの兵士が命を失っているわけですが、この第二次世界大戦の場合にはけた違いのアメリカ兵の犠牲を出し、そしてアジアでは二千万人と言われていますが、そういう形の犠牲を出しているわけですね。
 したがって、かなり私は、日本の戦後の統治については、私たちが考えている以上に複雑な背景を持って今日の憲法をつくったんじゃないか、そんな危惧すらいたします。したがって、そういう観点からも、この日本の現状を考え、将来はどうあるべきか、世界の平和と日本の平和はどうあるべきか、日本の国民はどうあるべきか、そんな観点から、ぜひ憲法調査会としても新たな視点で御検討をいただければということを感じた次第であります。
 以上で終わります。

発言情報

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発言者: 大畠章宏

speaker_id: 22351

日付: 2003-10-02

院: 衆議院

会議名: 憲法調査会