大脇雅子の発言 (憲法調査会)
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○大脇雅子君 私も、四人の、ほかの三人の方々と本当に実のある視察ができたことをとても幸せだと思いました。
コスタリカというのは地球の裏側にあって、私たちのように戦争放棄条項は持たないけれども、常備軍を持たないという憲法を持っている国であります。そうした中で、先ほども他の議員の方がおっしゃったように、我々の憲法を世界に輸出したいんだと、知らしめたいんだというチンチージャ議員の言葉とか、あるいは警察学校長の常備軍のないことこそ最大の防衛なのであるという言葉をじかに聞きますと、正にそうした平和の、常備軍を持たないという憲法が実践され、生活と政治の原理として国のコンセプトにしっかりとなっているということに私は感動しました。その平穏な生活、そして憲法に対する誇り、そしてそこで維持されている平和というのは、私は実際文章で読むよりも正に目で見てそれを痛感いたしました。
とりわけ、私は、コスタリカには、先ほど小泉議員がおっしゃいましたように、憲法法廷という、二十四時間ファクスでも電話でも何でも受け付けて弁護士も何も要らない憲法に基づく庇護申請という、国民の生活と憲法との関係の異議申立て制度というものがあることを思いまして、ああ、私どもで憲法を生かすと言いながらこうした制度やシステムを作ってこなかったということを残念なこととして反省をいたしました。
そして、コスタリカの憲法は亡命者をすべて受け入れるということが憲法上明記されておりまして、実は、これはリオ条約の米州機構や多国間の条約、それから国連における平和外交と相まってコスタリカの存在というものを安定させているのではないかというふうに思いました。
それから、今議論中だったのですが、市民の五%が発案権を持つことによって法律を制定したり憲法を改正したりするというシステムが議論されておりまして、やはり立法というのは私は市民のイニシアチブでどう動かしていくかということが民主主義の制度の中で大事だというふうに思っておりましたので、このシステムについて大変大きな興味を持って帰りました。まだこれは議論中のことでございます。
そして、団長が警察学校で講演というか演説をされましたが、私は大変感動いたしました。
そしてそれから、私どもはニューヨークへ、カナダは行ったんですけれども、すべて国連大使始め、なぜ視察団がコスタリカに行ったのかとお尋ねになるのであります。コーヒーがおいしいからでしょうか、あるいはカメが卵を産むという有名な地域だからでしょうかということで、コスタリカが国連で軍縮外交を展開をし、なおかつ軍備、常備軍を持たない国であるということをそのトップの外交官が御存じでないということに私はショックを受けました。阿部軍縮大使はもちろん御存じでございましたが、それ以外の人はもうカナダに至るまで、防衛庁から出てきている武官も含めて、もうなぞなぞで全然解けなかったということで、私は、やはり日本の外交というのは結構アメリカ向きというか大国主義だなということを肌で痛感して帰りました。
カナダでは、ポジティブアクションなど、マイノリティーの政策というのが世界で最も進んでおるところでございまして、人権もそうしたマイノリティーのグループとして重視されているという特徴を質問をして深く理解いたしました。
そして、PKOの研修センターで一番感銘を受けましたのは、PKO研修センターでの訓練、危険の訓練のほかに教えていることは、その派遣地の人たちのために、人はだれでも同じように人権があるんだと、そして文化や伝統についてきっちりと研修を受けて危機対応をしっかり勉強して派遣されていると。軍隊と違って、またPKOのそうした訓練というものが恒常的であり、そこを経ないと派遣しないというこの徹底ぶりに学ぶものがあって帰りました。
以上です。