若林秀樹の発言 (憲法調査会)

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○若林秀樹君 民主党の若林でございます。
 まず、このたびのイラクの二人の日本人外交官の殺害、訃報に接し、本当に心からお悔やみ申し上げたいというふうに思います。奥参事官、井ノ上書記官、正に日本外交の最前線で頑張られた人であります。非常に残念であり、憤りを禁じ得ません。
 国際社会の平和と安定にどう貢献していくのか、その国際社会の在り方を規定するこの憲法ですが、その憲法の在り方をこれから議論するわけで、改めて、その重要性というんでしょうか、気を引き締めてここで頑張っていきたいなという思いで一杯でございます。
 その上で、三点について感想を申し上げたいというふうに思います。
 まず、コスタリカの憲法でございますが、先ほど来話題になっている恒久的な軍隊の禁止それから非武装中立ということで、正に一九四九年というこの冷戦の真っただ中の始まりだったと思いますが、このような先進的な考えでの憲法を導入したということを非常に驚いております。
 それ以上にびっくりしたのは、ずっとこの間、五十年以上それを守り続けてきたということであります。私は、それはやはり憲法の効果もありますけれども、やっぱり政治的な安定があったんではないかなというふうに思います。
 なぜそういうふうに思ったのかは、実は今年、私、ニカラグアへ訪問いたしまして、コスタリカのすぐ上で、先ほど来話が出ていた場所ですけれども、ここは、七九年だったと思いますけれども、内乱が起きて、勃発して、正に七〇年代は本当に国家予算の七〇%を軍事に使っていたという国であります。そういう意味で、やはりこの当時、七〇年代の半ばは、ニカラグアというのはすごい経済大国だったんですね。結果的には、民生にお金が使えず、社会は混乱した結果今日に至って、今ではハイチに次ぐ最貧国になりました。
 そういう意味では、どんなにいい憲法も絵にかいたもちであってはいけないんですが、そういう意味では、政治的な安定、統治能力というものが非常に併せて重要だなということを御報告を聞いて感じたところであります。
 そして二番目に、国連とある意味での日本との関係、アメリカとの対立の問題であります。
 日本国憲法が掲げる平和主義、国際協調主義というのは、正にこの国連の制定、国連憲章との非常にかかわり合いがあるという意味で、我が国が外交の基軸が国連を中心に置くというのは、非常に意義あることではないかなというふうに思っております。
 報告の中で、副事務総長が、国連は加盟国の組織でありそれ以上のものではないという発言がありました。非常にこれは、私はこれは重いと思います。生かすも殺すも加盟国次第であるという意味において常任理事国の責任は非常に大きいわけですし、とりわけやはりナンバーワンの拠出国のアメリカの責任は私は大きいと思います。その拠出国二番目である日本がやっぱり協調して、特にアメリカが常任理事国としてここの国連を生かしていく立場で働いてもらうということを日本が働き掛けるというのも重要ではないかと、そんなことを感じたところであります。
 そして最後に、三点目ですが、やはりカナダにおける二院制の在り方に非常に興味を持ちました。連邦国家であるということはもちろんありますが、任命制であり、人口比ではなく地域ごとに割り当てているこの人数比等々ありましたが、興味を引いたのは、下院に比べ政党から独立している点でありまして、時間がたつにつれて政府の立場から独立的になっていくという傾向があるという報告がありました。
 私は、やはりこの中で、特に議案が上院を通過できなくても政権が倒れることはないとか、上院の修正がまた下院で修正されて議決していくというような、このような議会文化、上院文化というのは、私は非常に参考になる点があるんではないかなというふうに思います。
 先ほど団長がおっしゃられたように、正にこの二院制の在り方を議論するというのは、ここの参議院の憲法調査会が非常にある意味での独自課題として重要性を帯びているんではないかなというふうに思いますので、是非とも来年は、参議院、二院制の在り方について積極的に議論にかかわっていきたいと思います。
 以上です。

発言情報

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発言者: 若林秀樹

speaker_id: 15788

日付: 2003-12-03

院: 参議院

会議名: 憲法調査会