二田孝治の発言 (憲法調査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○二田委員 自由民主党の二田孝治でございます。
 憲法調査会も、大詰めに来た議論に到達したようでございます。大変勉強になりまして、ありがたいと思っております。
 いろいろ議論はありましたけれども、私は、憲法改正という問題点をとらえてみました場合に、やはり九十六条というものを一つよく考えてみなければならないと思います。
 先ほども伊藤先生からお話がありましたように、従来は、憲法は不磨の大典である、触れることはアンタッチャブルだというようなことで、つい七、八年前までは議論にさえなりませんでした。しかし、今は、こういう憲法調査会とかいろいろなものを通じて、国民も憲法というものに対して大変関心を持ってきている時代は非常にいいことだ、こう思っております。
 ではございますけれども、この九十六条をよく見てみますると、実際的にどういう議論をしようとも、やはり今の小党分立みたいな格好、それから今のような議会制度におきましては、三分の二の発議を得るということはこれは不可能になってまいります。
 でございますので、まず国民がどういう考え方を持っているかというようなことを問うてみる必要があるのじゃないのか。そういう観点から見てみますると、国民投票法みたいなものをまずつくって、その上に立ってどういう考えをしているのかというようなことを一回問うてみることがやはり国民主権の立場から見ますると大変大事なことじゃないかな、こう思っております。ですから、まず九十六条というものの厳格な、実際的には改正のできないような条項というものをもう一回議論してみなきゃいけないのじゃないかな、こんなような感を強くしておるわけでございます。
 それから、先ほどお話にもありましたように、参議院のあり方でございますけれども、最近はやはり、どうも二院制の意義が失われてきているのじゃないのかなという感を深くいたします。
 言ってみますれば、参議院が衆議院のカーボンコピーになっちゃこれはだめなんでございまして、そこはやはり正当な議論をする、そしてまた政党のいろいろな制約にとらわれない議論を活発に行って正していくところは正していくという制度を新たに構築するということが大変国益に沿う方向じゃないのかな。二十回の参議院選挙も行われますから、この議論をまた余り露骨にすることも私は何かと自民党の立場から見て思うのでございますけれども。ただ、むしろ戦前の二院制の機能がよく働いていたような感も深くいたしておりますので、この点もやはりよく考えてみなければならない問題である、こう思っております。
 それから、最近、町村合併が非常に進んでおります、三位一体ということで。九十二条以下、地方自治の本旨ということを書いておるわけでございますけれども、では、現在の町村合併の進行というものが果たして地方自治、住民自治の本旨に合って行われているものかどうかということをよく考えてみながら進めてまいらなきゃならない。そして、この問題が大きく地方自治に寄与していくためには、やはり将来は府県制度までの否定に到達していくのじゃないのかな、こんなことを思うておりますので、この地方自治の本旨という問題、何が地方自治体であるのかということもやはりよく議論してみる必要がある、こう思っております。
 以上をもちまして、私の意見といたしたいと思っております。

発言情報

speech_id: 115904184X00820040610_018

発言者: 二田孝治

speaker_id: 33810

日付: 2004-06-10

院: 衆議院

会議名: 憲法調査会