河野太郎の発言 (憲法調査会)
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○河野(太)委員 自由民主党の河野太郎でございます。
我が国は、半世紀以上の長きにわたりまして、現行の憲法のもと、平和と繁栄を享受してまいりました。そういうことでございますから、この憲法の制定が押しつけであったかどうかという議論を今さらすることは、私は、余り意味のないことだと思っております。むしろ、これから先、この憲法をどのように展開をして、二十一世紀の我が国の発展あるいは我が国の繁栄に寄与していくのかということを議論すべきだと思っております。
また、憲法の中に、先ほど枝野委員でしたか、例えば国民の義務について、あるいは伝統について憲法に盛り込んではどうかという御意見があるのは承知をしておりますが、むしろ憲法というのは政府からいかに人権を守るかというのが基本の骨格であると思いますので、伝統ですとかあるいは国民の義務というものはこの憲法の中に盛り込まれるべきではないのではないかと思っております。
そうしたことを申し上げまして、我が国の憲法は、憲法の改正についてもはっきりと憲法の中に規定をしているわけでございます。しかし、この改正を行うためには、改正手続をどのようにするかということを法律で定める必要があるわけでございます。私たちは、この改正手続に関する法律について、速やかにこれを制定する必要があると思います。
そして、この憲法調査会を今後どのようにするかは、この改正手続を定める法律の中にそのことも規定され、発議をするための常任委員会なのか、あるいは常任委員会にかわる委員会の設置が必要なのか、そこで定めるべきだろうというふうに思っております。
また、早急に憲法の中で改正をしなければならない一つに、今、下村委員から話がございましたような私学の問題にかかわる条文もございますが、何よりも、憲法九条をきちっと改正する。
我が国は固有の自衛権があり、それは、個別的かつ集団的な自衛権を持っている、そして、この地球上の平和と安寧に寄与するためには、日本という国は応分の責任と義務を果たす必要があるということをはっきりと九条を改正して明記をする必要があると思います。逆に言うと、憲法九条の改正をする前に、解釈だけを一方的に変更して既成事実を積み上げていくということもするべきではないと思っております。
また、もう少し長期的な課題になるのかもわかりませんけれども、この国の統治機構についてもう少し突っ込んだ議論をする必要があるのではないかと思っております。
議院内閣制がこの国で本当にうまく機能しているのかどうかということについて、私は大いに疑問を持っております。国権の最高機関である国会の審議がやや形骸化しつつある、形骸化してきているわけでございます。そういう意味において、このまま議院内閣制を続けていくのか、あるいは行政府のトップと立法府をそれぞれ直接選挙で選ぶ大統領制を我が国にも導入するべきか、もう少し突っ込んだ議論をしていく必要があるのではないかと思っております。
さらに、現在の憲法が規定している二院制で本当にいいのかどうか。衆議院と参議院が、首班指名、条約の批准、あるいは予算、それ以外のことについてはほぼ同じ権限を持っている二院制を我が国で維持していく必要があるのかどうか。むしろ、衆議院を残し、参議院は補完的な第二院としての位置づけにする、あるいは、将来道州制を導入するならば、地方自治体の代表による第二院を構成する、そうしたことも議論していく必要があるのではないかと思います。
以上です。