大村秀章の発言 (憲法調査会)
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○大村委員 自民党の大村秀章でございます。
この憲法調査会におきまして、たびたびと発言の機会をいただきまして、ありがとうございます。
いよいよ四年半、五年間の議論を集約するということで、大変結構なことだと思います。その際、きょうは各委員の先生方からもたくさんいろいろなテーマで御提言がありまして、私も、拝聴させていただきました。
その中で、私もこれまでの議論の中で申し上げてまいりましたが、今憲法を考える視点は、やはり、戦後五十数年間、五十八年、九年たつこの中で、日本が戦後、平和と安定、そして繁栄を享受してきたその憲法の役割は大変重いと思うのでありますけれども、そのことを十分認識しながら、今の時代の流れに合わせて、必要なところを、それも多くの国民の皆さんの共通認識に基づいて、私は思い切った見直しを進めていくべきだというふうに思うのでございます。
その中での視点として、一つは、国際社会の中の日本ということを十分認識して平和と安全保障の問題を考えていくということが一点。それからまた、国内的には、やはり、自立と参加を基本とした、自分の足で立って考え、行動していく、そして自己責任でもって活動していく、そういう厚みのある社会をつくっていこう。そういう意味で、活力のある、風通しのいいそういう日本、国、社会をつくっていくためにも、この際、今、日本の国というものを形づくっているこの統治機構、そしてまた基本的人権などなども見直しをしていくべきだということではないかというふうに思うわけでございます。
その中で、私がこれまで申し上げさせていただいた憲法改正の視点の中で、国内的には、一つは、基本的人権については、これも多くの委員の先生方から意見の御披瀝がありましたが、新たな権利概念、プライバシー権でありますとか環境権、そうしたものも加えていくべきではないかといった点。
また、統治機構につきましては、前回も申し上げさせていただきましたが、この際、私は、一院制に思い切って踏み込むべきだというふうに思うわけでございます。そのことも大きな課題になろうかと思います。
それからもう一つは、道州制の導入も含めた地方自治、これも思い切った見直し、踏み込みをすべきだというふうに思います。
そういったことに加えまして、平和と安全保障につきましては、これはまさに、この調査会の中でも、そしてまた小委員会の中でも、いつもいつも大変大きな議論になるわけであります。平和憲法、九条の存在というのは私は大変重いと思っておりますし、これが果たしてきた役割というのはまさに戦後日本のシンボルだ、こういうふうに思うわけでありますけれども、そのことはそのことといたしまして、日本を取り巻くこの国際社会の情勢は大きく変わってしまったということを、これは認めざるを得ないと思うわけでございます。
冷戦構造が変化をした一方で、北朝鮮問題、朝鮮半島、そして北東アジアの今の情勢、そうしたことをとにかく私は直視していく必要があるというふうに思います。
そして、もう一つ、冷戦構造崩壊の中で世界各地で地域紛争が頻発をしている、そういったところに、人的な貢献、人の派遣といったことを、世界第二位の経済大国である日本に対して、やはり、どんどんどんどんその要求が高まっているということは、これまた事実だろうと思うわけでございます。
そういう意味で、日本が今国際社会の中でどういうふうな行動をとるのか、どういうふうな動きをするのかというその一挙手一投足を世界がまさに注目しているというのが今の状況ではないかと思うわけでございます。
そういう意味で、私は、この憲法九条を今のままにしておいて、自衛隊を憲法の範囲の中で、そして、国際平和協力という形で派遣をしていくということをまさに一つ一つの法律をつくりながらやっていくということが、やはり、ある程度限界が来ているんではないかと思います。この際、憲法九条を改正し、そして、自衛隊を日本の防衛と国際平和協力業務を行うという組織として明確に位置づけた上で、日本として、国際平和、人道復興支援を中心に世界に対して大きく貢献をしていく国際貢献を国として、日本の意思としてやっていくということを明確に位置づける、そして、世界へ向けてメッセージとして発信をしていくということが私は必要だというふうに思っております。
そういう視点の改正案を、これからポスト憲法調査会をつくって、そういった発議案をぜひぜひ皆様とともにつくっていきたい、そんなことを申し上げさせていただきたいと思います。
以上です。