大村秀章の発言 (憲法調査会公聴会)
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○大村委員 おはようございます。自由民主党の大村秀章でございます。
きょう、公述人の吉田先生、安保先生、そして日高先生、お三人の公述人の皆様には、本当にお忙しいところお越しをいただきまして、貴重な御意見、御提言をいただきましたことを心から感謝、御礼を申し上げる次第でございます。
それぞれに見解をいただきました。それも踏まえまして、少し、きょう御公述いただいたこととはちょっと離れるかもしれませんが、私なりの憲法観も含めて御質問、御質問というよりもむしろ意見交換をさせていただけたらというふうに思っております。よろしくお願いを申し上げます。
憲法改正といいますか、憲法の問題、ここは憲法調査会でございます。我々は、特に我々自由民主党、日本国憲法のあり方をどういうふうに位置づけるのか、そして、日本の国及びこの社会をどういうふうに考えるのかということから、この憲法を戦後五十数年たった今、そのあり方を見直して時代に合ったものにしていく必要があるんじゃないかという声が、今、党派を超えて多くなってきているというのは実際だろうというふうに思っております。
そういう中で、私自身は、この憲法の問題の視点というのが二つございます。
一つは、やはり国際社会の中の日本ということでございまして、その中でも、特に平和と安全保障そして国際協力、これをどう考えていくか。それに合ったように、憲法はもちろん、そのままでいいというのであればいいんでありますけれども、私は、この際、そういったことを考えれば、戦後五十九年たって、今我々が日本として果たすべき役割を果たすということになると、やはりそのあり方を見直していく必要があるんではないかというふうに思います。それが一点。
もう一つは、やはり自立と参加というキーワードだろうと思っております。今これだけ成熟してきた日本の国、社会を考える上におきまして、やはり自分の足で立って自分で考える、そして自分で行動する、結果に対してはまさに自分で自己責任をもって行動していく。最近、自己責任というのは別の言葉で、文脈でどうも使われているようでありますが、そうではなくて、やはり自分で考えて自分で行動して、その結果に自分で責任を持つ、そういった自己決定と自己責任、みずから行動する、そういう厚みのある市民社会をつくっていくというのが我々の、日本の目指すべき方向ではないのかなというふうに思うわけでございます。
そういう意味でいきますと、憲法も、おのずと新たな権利、環境権、プライバシー権とか、そういった基本的人権でありますとか、まさにそういった点をつけ加えるといったことも必要だろうというふうに思います。また、国際社会の中での日本、そして新たな市民社会を日本がつくっていくために、政治の決断といいますか、決定決断をやはりスピードを上げてやっていく必要があるということから、私は、統治機構としてはもう一院制を目指すべきだということを明確に申し上げているところであります。
そういった統治機構の見直し、それからまた、地方自治の確立、これは道州制を含めた上での統治、地方自治の確立、こういった点、現行憲法の中での規定を見直していくといったことが必要じゃないのか。自分自身の憲法観というのはそういったところにあると思いますし、この憲法調査会の多くの委員の先生方の相当程度の共通認識になってきているんじゃないかというふうな感じがいたします。
いずれにいたしましても、そういった考え、委員の先生方にそれぞれ違った考え方があるかもしれませんが、やはり共通の認識ベースとして、時代の流れに合わせて憲法を常に見直しをしていくべきではないか、その見直しができてしかるべきではないかということが、何といいますか、全員ではないにしても、共通の流れになってきているんじゃないかという気が、私は個人的にはいたしております。
そういう意味で、先ほどの公述、お話の中で、憲法改正は反対だと述べられた方もおられますので、それで尽きるのかもしれませんが、今の国際社会、そして国民のニーズ、要請に合わせて、憲法というのを不磨の大典ということではなくてやはり見直していく、私は時代の流れに合わせていくということがあってしかるべきじゃないかというふうに思います。
憲法調査会でこれまで数年議論をしてきた中で、やはり憲法を改正していくという議論が流れといいますか、なってきていると思いますけれども、それを具体的に進めていくためには、今現在、手続法がないわけですね。国民投票という形での制度、枠組みが今ないわけでございます。そういう意味では、この国民投票法の制定といったことを、我々はこれからできるだけ早い機会に、もちろん多くの関係の、まさに党派を超えてそういった流れをつくっていきたいと思っております。そして、私は個人的には、今の三分の二の改正発議という要件はちょっと厳し過ぎると思いますので、それは過半数にすべきだ、もう少し弾力化をしていく必要があるんじゃないかというふうにも思います。
憲法を時代の流れに合わせて見直していくという考え方、その手続を整備していったらどうか、それは早急にこれから政治課題にのってくると思いますけれども、それについてどうお考えになるか。これは、先ほどのお話をお聞きした中で、いやいや、そうじゃないんだ、もう今のままでこれはやるべきじゃないかというようなことも、先ほど最初の公述の中で少しお話をお聞きしましたけれども、それはそれといたしまして、こういったお考えについて順番に、吉田公述人、安保公述人、日高公述人、それぞれにお考えをお聞きできればと思いますので、よろしくお願いします。
まず、吉田公述人からよろしくお願いします。