森ゆうこの発言 (共生社会に関する調査会)
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○森ゆうこ君 ありがとうございます。
一つ、私の方で問題点といいますか、疑問な点ということを指摘させていただきたいと思うんですけれども、障害者の自立という、自分で立つという言葉について非常に誤解があるのではないか。自立するということは、障害がない人たちと同じように暮らさなければいけない、同じように、そこまで行くように頑張らなければいけないというような誤解を生じているのではないかと思われます。参考人からもそのような指摘もございました。私は、自分で立つという自立というよりも、自己決定権を含む自律的な、自分で律する、自律的な生活を送れるように周りがサポートしていくということが本当の意味での障害者の幸福につながるのではないかと思っております。
それともう一点、ユニバーサルデザインの社会作りということがありますけれども、これが、国がすべてやってしまいますと非常に画一的なものになってしまいます。
例えば、本当にこれは情けないなと思ったことがあるんですけれども、今、児童虐待の問題等で児童養護施設の受入れ体制等々、その現場での悩みを耳にする又は目にすることを先生方も多いかと思うんですけれども、私がこの児童虐待の問題に関して私の地元の児童養護施設に取材に参りましたときに、玄関でのバリアフリー化の大々的な工事が行われておりました。すばらしい工事なんですけれども、職員の方が開口一番、今この施設に必要なのはこんなものじゃないんですよと、どうして国がやることはこうなんだろうということで、ユニバーサルデザイン、バリアフリーといったらもう何でもかんでもやってしまうという、想像力が欠如しているといいますか、画一的な事業が行われているという、こういう問題点があるということを指摘させていただきたいと思います。
先ほどの障害者の地域生活支援ということにも関連するんですけれども、地方に任せてしまうと格差が生じるということがよく言われるのも存じておりますが、やはり、むしろこれからは、地方分権、地域の実情に合った地域での取組が更に促進されるような、そういう観点に立った政策というものを重点的に進めることが重要なのではないかというふうに思っております。
ありがとうございます。