田英夫の発言 (憲法調査会)

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○田英夫君 今日は参考人のお話を大変興味深く、同時に有り難く聞いたわけですが、そういう中で、小泉総理がしばしば言われるのは、日米同盟と国際協調を両方重視していくという意味のことを言われるわけですけれども、日米安保条約、つまり日米同盟ということ、これ自体考えても、以前は日米同盟あるいは日米は同盟関係にあるということを言っただけで外務大臣が辞められたことがありますね。鈴木善幸内閣のときに、鈴木さんが訪米されて日米共同声明を出された。その中に日米は同盟関係にあるという言葉があったことで、結局、伊東正義外務大臣が責任を取って辞められた。今昔の感があるんです。
 実は私は、特にブッシュ政権になってからそうですが、世界が非常に危険な方向へ進んでいる、こういうときこそ日本はしっかり憲法のことを考えるべきだと思っているんですが、もう既に十何年前でしょうが、国連軍縮総会というのがあって、我々国会議員から正に超党派で、自民党の皆さんが幹事役になって行ったことがあります。つまり、国連軍縮総会に合わせて各国の国会議員が、まあ有志ですけれども、自然に集まってきた。そして、その国会議員同士で連絡を取り合って、国連総会と並行して国会議員の軍縮会議をやりました。日本からは十数名行ったと思います。こういうことが今、世界でも、国連の舞台でもできなくなってきているという、特にブッシュ政権になってアメリカの一国主義という形で国連を無視しているという中で、全く軍縮などという話が国連でもできなくなってしまった、こういうことを非常に危惧します。
 同時に、小泉さんの言葉を聞くたびに、日米安保条約というのはそんなに不磨の大典のようなものであっていいのかと。実は、日米安保条約第十条、まあ十か条しかない条約ですが、その十条は日米安保条約をやめるときのことが規定されている。一つは、片っ方がやめると言ったら一年後にやめる。もう一つは、余り一般に言われていませんが、日本を中心とするこの地域に、国連が承認をし、日米両国政府が認めた安全保障体制が、構造ができればこの条約は解消すると。こういうことも一つの頭の中に入れておくべきことではないか。
 今、六者会談が北朝鮮の核の問題を中心に開かれています、開かれましたが、あれが恒久的なこの地域の安全保障体制に発展をすれば日米安保条約がなくなるんだという、そういうことが一般の皆さんにどこまで分かっているのかなと思います。我々、やっぱりそういうことを頭の中に置きながら、本当の意味の平和なこの日本周辺地域を作るにはどうしたらいいのかと。
 今日は、三参考人とも国際法の専門家ですからそういう立場で話がありましたけれども、そのことを考えても、正に国際法の中核と言っていい国連憲章というものを、もう一回、日本の憲法と併せて考える時代じゃないか。今は、そういう意味でいうと、逆の方向へ世界が向かっているということを大変危惧いたします。
 終わります。

発言情報

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発言者: 田英夫

speaker_id: 16046

日付: 2004-03-03

院: 参議院

会議名: 憲法調査会