山内俊夫の発言 (予算委員会)
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○山内俊夫君 自民党の山内俊夫であります。
先ほどから、経済問題、また金融問題、三位一体改革、いろいろ御意見が出ておりました。これはもう衆議院の方でも随分議論されてきたわけでございますけれども、この日本社会というのは、私は、根底が大変、他人を思いやる心、それとか、和をもって尊しとすべしという、大変日本古来のいい考え方があったと思うんですね。いつの時代から自己中心的な社会になってきたのかなというようなことを私は常々考えておりまして、政治の世界に足を踏み入れてからも同じようなことをずっと考えてきておりました。
じゃ、どこに原因があるんだろうと。私は、基本的にはやはり教育にあるのかなというような気がいたします。
〔委員長退席、理事尾辻秀久君着席〕
今日は関連質問でございますから、本来なれば経済問題、金融問題等に質問をすべきでありますけれども、そのもう一つ根幹のところを少し掘り下げてみたいなと思って質問を用意させていただきました。
先ほどから先輩諸氏の答弁の中に、やはり社会不安、やはり将来の年金不安、そういったものが随分出てきております。まだまだ、特に年金、介護の面においては安心感が国民に十分伝わっていない、そのような気がいたすわけでございます。少子高齢社会という大きな流れの中で新たな構築を今ちょうどしているところだろうと、私はそのように認識をしておるわけでございます。
そうなってくると、実は、例えば介護、年金、一体的にどうも考えられるんですが、私は少し哲学が違うのかなという気がいたしております。
例えば、介護については自分たちが、少子社会ですから自分たちの老後の不安を、どうしても公的なところに介護をゆだねなきゃいけない、そういったこともありますから、自分が自分のために掛ける保険であると私は認識をいたしております。
ただ、年金はちょっと哲学が違うのかなと。たかだか、日本社会というのは、終戦後、昭和三十年代から所得倍増計画をやってまいりました。花が咲いてきたのは大体昭和四十年代、そして五十年代、六十年代の前半でややバブルがはじけてきつつあった。たかだか三十年ぐらいしか日本社会というのは、考えてみると豊かな社会本当に短いですよね。それまでに一生懸命、明治、大正、昭和の前半の人たちがこの今日の社会を築いてきてもらった。その私は御褒美で私は年金を差し上げているんだろう。そのような考え方になれば、先ほど仲道先生からの質問の話にありました三十ほぼ七%にわたる国民年金の不払者がいる。この人たちの十数%は、どうしても、失業問題があったり、自分のを払えない、限界がありますから、それはそれでいいとしても、二十数%の人たちは、アンケートを取ってみますと、自分がもらえないから払わないんだという風潮がここのところ一気に増えてまいりました。
〔理事尾辻秀久君退席、委員長着席〕
そういったこともありまして、この年金制度というのは、本当に基本的な人間の考え方そのものを教育の現場で、また社会全体の考え方、他人を思いやる心というものを養成しないとこの問題は解決しない、私はそのように思っております。
この原因は何だということもいろいろ先ほどから言われておりましたが、この自己中心主義をはぐくんできたというのは、私は戦後教育の欠陥の一部じゃないかなと思っております。
私もちょうど戦後生まれでございますから、知徳体という、知育、徳育、体育というこの大きな柱に支えられた戦後の民主教育を享受してまいりました。でも、この中に何か忘れられたものがあったのではないか。
私は、今回内閣が思い切ってこの食育という言葉、これを世に問うてきた、ちょうど一昨年ぐらいからこの食育というものを教育現場に、また農業問題に、経済問題に、厚生労働問題に投げ掛けてきた、これは、私は大変評価をいたしております。
この食育という言葉、私も少し調べてみますと、これは明治後期までにはよく知られていた言葉なんですね。そのころは食育、体育、知育、才育、徳育と五つの要素があった。それが戦後、知徳体に、三つに絞られたわけでございますが、これは一九〇三年、明治三十六年、これは報知新聞編集長の村井弦斎氏が言っておるんですが、小さな子供たちには徳育とか知育とか体育とかいう前にまず食育というものをしっかりと与えなきゃいけない。そうすることによって、その次のステップで知育、徳育というものにつながってくる。大変含蓄のある言葉を残しておいでになります。私も正にそのとおりだと思いますし、今回内閣がこの食育を出してきたその背景には、生きる力を与えよう、子供たちに生きる力、言わば人間力の向上を目指しているんだという大きな私は柱があると思います。この考え方というのは私は本当に、私も大変評価をいたしておりますし、私もこの考え方には全く同感であります。
そこで、総理にお聞きしたいんですが、この食育に関して総理は今後どのように取り組んでいかれるか、その辺りをお聞かせいただけたらと思うんですが。