菅直人の発言 (国家基本政策委員会合同審査会)
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○菅直人君 もしよろしければ、後置いていきますから、お読みいただければと思いますが。
これは御存じの方も多いと思いますが、吉田茂氏が総理大臣のころに当時の外務省の若手官僚に指示をして、なぜあの満州事変から太平洋戦争まで、あそこまで行ってしまったんだと、途中の過程で、何らかの段階で止めることができなかったんだろうか。まだ昭和の二十たしか六年ごろですから、多くの関係者が生存しているわけで、それを詳しく調べたその外交報告書が最近公開になったんですね。その公開になった文書をベースにして小倉さんが書かれた本で、一部で非常に注目をされていると思います。
その中にどういうことが書いてあるか。いろんなことが書いてありますけれども、例えば柳条溝事件あるいは盧溝橋事件といった、今でいえばでっち上げの事件を大義名分として戦線を拡大していった軍部に対して、当時の政治家あるいはマスコミ、あるいは世論もそうかもしれません。まあそこまで行ったんなら仕方がないじゃないか、あるいは行け行けどんどんでいって、結果としてアメリカと戦争して勝てるというそういう確信を持った人があって日米開戦に至ったというのなら、まだそれはそれとして一つの判断ですから。だれもそんなことは思わないけれども、既成事実の積み重ねの中でそのことが進んでいきました。当時の政治家、その中には小泉又次郎内閣参事もおられるし、いろんな方がおられました。
私は、今回のイラク自衛隊派遣に対して、イラクの戦争が本当に大義名分があるのか。つまりは、アメリカの国民ですら、アメリカの国民ですらイラクの戦争に対して大義名分がないんではないかと言う中で、その戦争に対して支持をして、そして占領軍に加わる形で自衛隊を派遣するというのは、私は歴史の流れの中で大きな間違いの第一歩を踏み出したんではないか、そう思うから本会議でも真っ正面からの議論を求めたわけであります。
総理は、大義名分なきこのイラク戦争に自衛隊を派遣することは間違いではないかという私に対して、真正面からお答えください。