亀井善之の発言 (農林水産委員会)
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○亀井国務大臣 まず、WTO交渉について御報告申し上げます。
私は、WTO交渉の枠組み合意に向け、各国閣僚等と詰めの交渉を行うため、七月二十六日から八月二日までスイスのジュネーブに出張し、WTO一般理事会や少数国会合等に出席してまいりました。
今回の交渉会合は、今次ラウンドの成否のかぎを握る枠組み合意を目指すものであり、夜を徹して行われたグリーンルーム会合を初め、G10閣僚会合、さらにはグローサー農業交渉会合議長、各国閣僚等との会談において精力的かつ集中的に議論を行った結果、最終日の深夜、合意に達しました。
我が国は、農業交渉については、多様な農業の共存を基本理念とし、柔軟かつバランスのとれた貿易ルールの確立に向けて、食料輸入国から成るG10の一員として積極的かつ建設的に交渉に貢献してまいりました。その結果、今回の枠組み合意において、重要品目が一般の関税削減方式と異なる扱いとされたこと、その品目の選択が各国の裁量にゆだねられたこと、上限関税の設定についてはさらに今後の検証にゆだねられたこと等の点で、G10の主張が相当に反映されたものと考えております。
このように、今回の交渉においては、今後の農業分野のモダリティー交渉において、非貿易的関心事項の適切な反映を初め、我が国の主張を実現するための土台をつくることができたものと考えております。
さらに、林水産物についても、枠組み合意において、関税削減方式に関しさらなる交渉が必要であるとされたこと、分野別関税撤廃等に関し具体的な分野が示されなかったことから、一定の評価をすることができると考えております。
今後は、枠組み合意後の交渉の中で、実質的な市場アクセスの改善を図りつつ、同時に、食料輸入国の主張を十分に反映した、バランスのとれた現実的なモダリティーが確立されるよう、さらに努力をしてまいる考えであります。
また、現在、食料・農業・農村基本計画の見直し作業を行っておりますが、こうした国際事情を踏まえ、競争力の強化に向けた農政改革を進めてまいりたいと考えております。
次に、このたびの梅雨前線豪雨による農林水産関係の被害状況について御報告申し上げます。
まず、この災害により被災された方々に心よりお見舞い申し上げる次第であります。
梅雨前線の活動が活発化したことにより、去る七月十二日夜から十三日にかけて新潟県及び福島県を中心に、また十七日夜から十八日にかけて福井県を中心に豪雨となりました。
農林水産関係の被害状況につきましては、この新潟県、福島県及び福井県を中心とした豪雨災害により、水稲、大豆等の農作物の冠水、農地、農業用施設、林地、林道の損壊等の被害が発生しており、引き続き被害状況について調査を継続している段階であります。
農林水産省としましては、被害状況の早期把握に努めるとともに、関係各県等と連携を図り、農地、農業用施設、林地、林道等の被害に対する農林水産業施設災害復旧事業の早期実施、水稲、大豆等の農作物被害に対する共済金の早期支払い、経営再建等に必要な低利な経営資金の円滑な融通及び既貸付金の償還猶予等、農作物の被害拡大防止のための技術指導等の災害対策に万全を期してまいりたいと考えております。
また、台風第十号による農林水産関係の被害状況については、現在調査している段階であります。
委員各位におかれましては、引き続き一層の御理解と御支援をお願いいたします。