仙谷由人の発言 (憲法調査会)
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○仙谷委員 お許しをいただいて、発言をさせていただきたいと存じます。
民主党の仙谷由人でございます。
このたびのEU憲法及びスウェーデン・フィンランド憲法調査議員団に参加をお許しいただきました本憲法調査会の委員の皆様方に改めて感謝を申し上げたいと存じます。そしてまた、今回の憲法調査に関して、当委員会の事務局を初め関係者の皆様方に大変大きな御尽力をいただきましたことを心から感謝申し上げます。
そこで、先ほど会長の御報告の中に私の発言を記載していただきました。恐縮でございましたが、私のEU憲法条約関連の調査に関する感想は十三ページに記載されたところに尽きるわけでございます。
さらに、あと、もう少し具体的になりますが、二点だけ、各委員の皆様方に御報告を申し上げたいと思います。
一つは、EUの緊急展開部隊に関する件でございます。
EU憲法の四十条には、軍備の強化という条項がございます。しかし、EUの私どもとお会いをしましたコンベンション参加者あるいはEU議会の議員等々の方々、異口同音におっしゃっておりましたのは、EUは軍事的な超大国にならない、平和大国になりたいんだ、そして、当然のことながら国連憲章には従う、この前提のもとで、一つは、外務大臣を創設し、そして、かつまた緊急展開部隊をつくって、既に動き出しているということでございます。
彼らのおっしゃることによりますれば、NATOは非常に大きな紛争の処理をする、そしてEU緊急展開部隊は地域的な平和づくりのために活動をするんだということをおっしゃっておりました。つまり、和平づくり、和平の維持、平和のための予防、近隣の紛争防止、このためにEU展開部隊がつくられているということでございます。
そして、何よりも私がある種の感動を持ってお伺いしましたのは、現在ポーランド領になっております、旧ドイツ領であったということのようですが、シュチェチンというところには、ドイツ軍とデンマーク軍とポーランド軍の共同の部隊が今置かれて活動をしているという事実でございました。
つまり、第二次世界大戦のナチスによる、あるいはファシズムによる近隣諸国への侵略問題をある種歴史的な和解ということで解決したドイツは、ヨーロッパ域内においては、このような旧被侵略国とも共同の安全保障の平和づくりに参加をしているという事実でございます。
もう一つは、このEU憲法条約というものが採択されたその目的及びこれからの機能というものについては、彼らは異口同音に、やはり法の支配が重要なんだということをおっしゃっていたことであります。そしてまた、このEU憲法条約の発効によって法の支配がますます豊富化するという意味のことをおっしゃっておりました。
それで、オンブズマンについてでありますが、一つは、実際的に何をやっているんだという話をお伺いしたわけでありますが、行政機関が反応しない場合の苦情処理、それからEUの職員採用の仕方に対する苦情処理、それから入札、公共調達に関する苦情処理、それからEUの一般市民の情報開示についての苦情処理というふうなことがなされているということでございました。
私どもも、民主主義のために、人権保障あるいは民主主義的な諸制度を担保するためにいろいろな工夫が必要だなと改めて考えた次第でございます。
以上であります。どうもありがとうございました。