山下栄一の発言 (憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会)

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○山下栄一君 今の荒井、松井両議員からお話あったこと、大分重なる部分がありますし、非常に共感しながらお聞きしておりました。
 唯一の立法機関は二つの合議体で構成すると、こういうふうに憲法になっております。国会の意思の形成に二つの院が参加する制度と。
 これ、憲法の昭和二十二年当時の制定経緯を考えましても、元々GHQの方は一院制を主張し、それに対して当時の日本側は二院制を主張しておったと、主張の違いがあったと。その二院制が主張された背景は、選挙で直接選ばれる衆議院に対して、直接選ばれるという観点ではない、ある意味じゃ旧来の部分とか保守的な部分、そういう役割をもう一つの院に果たさせたいというふうな背景があったのかも分かりませんけれども、いずれにしても日本側の主張がこの二院制という背景になっているということがあるわけですけれども、いずれにしても、組織やまた役割、機能が、また選挙制度も似たようなものでは両院の意義が薄れるということから、参議院の独自性が特に最近強く叫ばれておるというふうに考えております。
 特に参議院の果たす役割としては、既にお話がございましたけれども、やはり抑制、均衡、また補完、そして政治的安定性、異なる民意の反映ということが考えられるわけですけれども、まとめて言えば、やっぱり良識の府、再考の府としての役割をはっきりさせるという方向で改革をすべきだというふうに考えております。
 参議院独自の役割、役割分担の観点ですけれども、まずはやはり今もう既にお話ございますように、行政監視機能の役割を参議院が果たしていく、そういう観点から決算審査重視と。
 また、長期的展望に立った、という観点からは基本法の参議院の先議権。
 また、三番目には、国会同意人事の、参議院の専権事項にするか優先にするか、いずれにしても国会同意人事は参議院ということ。これも行政監視の観点でございます。
 また、中長期的な政策の調査研究、調査会の充実、これは既に行われておりまして、更に強化していくと。議員立法が可能な、そういう実績もございますけれども、そういう役割をどんどん果たしていくべきだと。
 法案の再可決の要件、これについても、再議決権の一定期間行使停止の上でもう少しハードルを下げて過半数で足りるというふうにする、こういうことで参議院のこの独自の役割を果たしていく。
 選挙制度につきましても、既にこれは国会、公職選挙法の観点で、法律のマターですけれども、議員選出の工夫がいろいろございますけれども、任期が長い、また定数の面、そして三年ごとの半数改選、これは憲法事項ですけれども、被選挙権三十歳、こういうことは引き続き大事にして、この独自の役割を果たしやすい、そういう選出の工夫は引き続きやはりやっていくべきだと。
 党議拘束については、余り党としては具体的な提案しておりませんけれども、やはりこの脱政党、また政権そのものから距離を置く、そういう観点が大変重要であると。閣僚を出さない、また首相の指名権はなくすというふうなことから、党議拘束をできるだけ弱めていく、工夫していく、見直していくという。独自性の障害になっているのが、このやっぱり党議拘束の面があると思いますので、そういう観点からの取組は極めて大事だというふうに考えております。
 調査会の機能を強める、また決算審査を強化するという意味では、先ほど松井議員おっしゃいましたように、参議院の調査室は非常に、衆議院と違いまして現在も非常に活躍されておるわけですけれども、できるだけ役所との交流はしない方向で、また参議院のこの調査室スタッフの充実、これは極めて重要な観点だというふうに考えております。
 党の論点整理の観点から今、私申し上げましたけれども、非常にお話聞きながら、参議院のこの独自性を発揮していくという観点から非常に各会派、各党一致する部分が大変多いのではないかということから、これをどんどんアピールしていき、そしてそういう観点からまとめていくという、この小委員会ですね。そういう機が熟しつつあるなということを非常に感じております。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 山下栄一

speaker_id: 16465

日付: 2004-11-19

院: 参議院

会議名: 憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会