石破茂の発言 (武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会)
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○石破委員 おはようございます。自由民主党の石破であります。
両参考人におかれましては、大変公務多用のところを本委員会にお出ましいただき、貴重な御意見を承りました。厚く御礼申し上げたいと存じます。
時間も限られておりますので、何点か質問させていただいて、まとめてお答えをいただければと存じます。
片山知事から、本当に有意義な取り組みについてのお話がございました。あるいは読まれた方もいらっしゃるかもしれませんが、片山知事のもとで防災監を長くお務めになった岩下さんという方が「鳥取から始まる住民避難への取組み 国民保護計画をつくる」という本を書いておられまして、これは本当に読んでみて、私もなるほどねと思うところがたくさんありましたし、今後国として取り組まねばならない課題もたくさんあるなというふうに思いました。
知事おっしゃいますように、きれいな計画というのは幾らでも書ける。実際にそれが動くのかどうなのかということだと思います。
訓練とかいうものは、何月何日何時にやりますなんということをやっても、大体これは訓練にもならないのであって、みんなシナリオどおりにうまくいってよかったよかったというようなことになるのが通例であって、実際にそんなもの役に立つのかねという気がしないではありません。訓練というものは、なるべく突然に、なるべく大がかりにやってみないといかぬのだろう。
では、それは戦争の準備か。いや、そうではなくて、それをきちんとやっておくことが戦争にならない抑止力になるのだということを住民に御理解いただかねばならないと思っておりますが、この訓練というものをどのように行うか、その費用はだれがどのように負担するべきかということが一点であります。
第二点は、困ったときの自衛隊というお話があって、それはそれでとてもありがたいことですし、信頼もしていただいております、隊員も一生懸命やっておりますが、武力攻撃事態においては、では自衛隊は何をしてくれるのかねといえば、自衛隊は、武力攻撃事態においては、すべての力をもってして侵害者を排除するということが自衛隊の仕事であるはずであります。もちろん、能力に余裕があれば、国民の保護、そういうことにも力を尽くしますけれども、まず侵害を排除する。それは自衛隊以外にはできないことであって、警察や消防や民間人がやってはならないことであります。
そうしますと、災害でも何でもそうですが、自衛隊が出てくる、いろいろな救助を行い、復旧を行い、いろいろな対処をしますが、武力攻撃事態の場合には、自衛隊は侵害排除に全力を尽くしている。そうすると、玉突きみたいな話なんですが、だれが何をやるのという仕事が変わってくる、災害とは変わってくるはずであります。自衛隊がやっておったことを警察、消防がやる。では、警察、消防がやっておったことをだれがやるのというようなことになってきます。そうすると、ひっきょう、マンパワーの不足とか組織の不足というのが出てくる。
これは、先般法律をつくりましたときも、民間防衛組織というものをどうするんだという議論がございました。民間防衛組織なんというと、ネーミングがよくなかったのかもしれません、シビルディフェンスを訳すとそうなっちゃうだけのことなんですが、市民が竹やりを持って戦うのかみたいなイメージを持つ人が多くて、全然そうではありませんというお話をしたのですが、どうも抑制的に物事を考えてしまって、そういう組織をつくるんだということを法律には明定しなかった経緯がございます。
では、これをどうするのだ、そういう民間の防衛組織のような、国民保護組織のようなものをどうするのかということであります。それに鳥取県がどのように取り組んでおられるか。
特に自衛隊のOB、自衛隊は若年定年でございますし、あるいは任期制隊員の中には若くして退職して民間企業におる者もございます。
こういうような、自衛隊を退職した者、あるいは警察のOB、消防のOB、これはちょっとお年を召しておられるかもしれませんが、それが地域において何をすべきか、それと行政がどのような関係を持っていかれるかということについて、知事のお考えがあれば承りたいと存じます。
第三点は、知事もお触れになりましたように、合併というものと国民保護というのがどうなっていくのかということであります。
私も、鳥取県を見ておりまして、合併に否定的なものではありませんが、合併すること自体に忙殺されて、行政能力というのが一時的にかなり落ちている地域があるのではないかという感じを持っております。市町村によっては従来の面積が何倍にもなっちゃったところがございまして、そしてまた、そこの新たな首長さんが全部の地域に通暁しているかといえば、必ずしもそうではないところがあろうかと思います。
これと消防との関係もございます。では、広域消防というものがどのようになっていくのか、この広域合併というものと広域消防というものがどのようになっていくのかということがございます。消防の役割について今後どうあるべきかということについてお教えをいただければと思います。
知事に対する最後の質問でございますが、知事は、中央政府にもおられ、自治大臣秘書官もお務めになりました。国の体制というものはどうあるべきなのだろうかということでございます。
今、緊急事態基本法というものをつくらねばならない。そうすると、今の組織で本当に動くのか、それとも新たな組織をつくるべきか、内閣官房の中にそういう組織をきちんともう一度整理し直すべきなのか、あるいは危機管理庁のようなものを設けるべきなのか、そういうことが今後の議論になろうかと思います。知事のお考えがあればお教えをいただきたいと思います。
それから、市長さんに一つお尋ねをしたいのです。
以前、麻生幾さんの「宣戦布告」という小説がありました。敦賀近辺を舞台にした小説で、私はあれを読んで慄然としたことをよく覚えておるのでありますけれども、原発に対して今どのような認識をお持ちか。
つまり、今のところ原発は安全だというふうに思っておりますが、いろいろな議論がありまして、ジャンボジェットが落ちたらどうなるんだとか、あるいはそこがテロによって襲われて、バリケードが破られて、中にテロ、ゲリラが侵入したらどうなるんだ、いろいろな議論がございます。この原発の警備というものをだれがどのように行うべきなのかということについて市長さんの御見解を承りたいと存じます。
以上です。